そんなことどうでもよくなるくらいのことがあったので書く。
完全自己満な、
彼女にフラれた。
彼女は、俺の何も知らなかった。
いきなりメールが来たのだ。
別れようと。
そんなメールでなんて無粋な別れ方するような、
頭の悪いヤツじゃない。
そして俺のことを愛してくれていた。
別れることになるだろうとは、夢にも思わなかった。
予約したディナーはどうする。
そういうことを考えてしまっていた。
今まで、それが悩みだった。
どうやって別れるかが。
意図せず舞い込んできてくれたのだ、チャンスが。
付き合って1年たつが、仕事のことを含め実はあるプランを立てていた。
プライベートの時間を割くということは、そのプランに邪魔だったし、
俺は四股をしていた。
身勝手なことだが正直四人も相手してられなかった。
そして、別れた彼女ではないその中の一人が、俺は本命と考えていたのだ。
他にも色々な事情があり、縁を切りたくなった。
だから悩んでいたのだ。
「本当に愛しているよ」と言った俺の言葉を、
傷つけたくなかった。
フラれたのは
そう思っていた矢先だった。
俺がフラれるということは、
俺にとって最高の構図だった。
殺したいと思った相手へ自分が手を下さずとも、相手が自殺してしまうような。
別れた理由は俺が特段わるいことしたわけでもなく、
心のすれ違いのようなものだ。俺からすれば取るに足らないことだったが。
とにかく、決定的に俺に過失があるわけでなく、
俺は被害者となりえた。
泣いたふりまでした。
俺の性格の悪さを。
俺の本当の考えを。
俺が演じ切っていたことを。
俺がうまく取り繕っていたことを。
俺が本当はそこまで愛してなかったことを。
彼女は俺のことを何もしらなかった。
彼女は本当に頭が良かった。
頭脳明晰だし、様々な方面の知識へも明るく、
それだけじゃない、
ステークホルダーとの付き合い方、やりとり、かわし方。
どれをとっても、同じ年の女性でここまでやりきれる人は見ない。
そこに惚れたんだが。
だから、洞察力も半端ではない。
付き合っていけないと察し、別れるに至ったわけだ。
俺は今までいろんな女性をだましてきただろう。
本当に愛しているわけでもない女性でないのに、虜にしてきた。
でも今回は初めて見破られたのだ
「愛している」というクセに、二人がずっといるための最善の行動をとっていないことを。
正直驚いた。
そこまで気付いてくれたかと。
何の手を下すまでもなかった。
弁解もした、真実味を出すために。
但し、深追いはしなかった。
真実には気付かないでいてくれたのだ。
今、何に興奮しているかって、
ここまでうまく物事が運ぶと思っていなかったからだ。
付き合うとか別れるとか、
今回も思ってもいないことが発端で、俺の理想的状況に達した。
彼女は手玉に取られたことにも、気付いていない。
完璧にこなした。
そして恐らく、彼女が最も傷つくのは
それをうまく隠し通せて、
どうにか、知られずにすんで。
本当に良かったと思っている。
全てがうまくいった。
よく思うのだが、「心から愛する」などということがあろうか。 たとえ一瞬そういうことがあったとしても、人の心など変わる。 雲の流れや風向きを信じるようなものだ
叙述のレベルが中2の作文ぽい…仮に語られてる内容が本当だとしても下手な創作(三文エロ小説)みたいに感じてしまう。