はてなキーワード: 佐久間レイとは
ミイにはいたずら好きの子供っていうのとハードボイルドっていう二つの描かれ方がある。
いたずら好きのミイは世間の常識にお構いなく自分の好きに振る舞うという自由さがある。この場合いたずら好きというのは周りの評価であって、ミイ自身は周りを困らせる目的でやるというよりも、自分の好きにやる結果周りが困ってもおかまいなしであるという場合が多い。ミイは何十人といる姉妹のなかで一番小さいながら最もパワフルという設定が与えられていて、振る舞いとしては子どもそのものである。
ハードボイルドのミイは周りに流されず冷めた目線で周りを見ている賢さがある。夢みたいな話に踊らされるムーミン一家をバカにしたりする。これはキャラクター的にはスナフキンと同じ立ち位置で、それゆえかスナフキンとミイはお互いがお互いにけなされるようなことはないし、このポジションにスナフキンとミイのどちらもがいるエピソードは少ない。ただスナフキンは物静かに皮肉を言って静観するタイプである一方、ミイは攻撃的で棘がある言葉を吐きながらそばにいるタイプとして描かれるという違いがある。
ミイは物怖じせずバカな人にバカというので口が悪い、しかし性格が悪いわけではない。ムーミンを困らせている奴に立ち向かってこらしめるエピソードもある。
もしミイが単に口が悪く性格が悪い存在として描かれているように見えるなら、それは広告の描き方がお粗末なだけだと思う。
いまミイのCMで使われているCV.佐久間レイのミイは俗に平成ムーミンと呼ばれるアニメシリーズのものがベースになっているが、子ども向けにチューンナップされていて原作とは少々異なっているものの、あのアニメシリーズにおけるミイはムーミン一家と暮らすムーミンたちの友だちの一人という扱いであって、より穏やかなキャラクターとしての印象がある。
もちろん広告でのミイの使われ方は実際あまり好ましくないのは確か。というか最近のムーミンを使った広告で好ましいと思えるものはほとんどない…。そのなかでも特にミイ関連は顕著かもしれない。気の強そうなしかめっ面の小さな女の子っていう、キャラクター業界で女性人気と関係しやすい要素が詰まったキャラクターだから乱用されているだけで、トーベの描いた人格が愛されているわけではないという空気を感じる。