2023-11-20

美人オタクでおそらくアセクシャルな友人

およそ10年ほど付き合いのある友人がいる。私もオタク彼女オタクで、なんなら周りの友人皆オタクだった中学時代出会った。

その時から彼女美人だった。髪は毎日自然乾燥でもサラサラで、生まれつき肌は真っ白で、ニキビに悩んだこともない肌だった。目はクリクリと大きく、くっきりとした二重。鼻はすっと通った鼻筋にも関わらずトータルで見ると忘れ鼻。

修学旅行の日にコンタクトをつけようと片手で目をこじ開けていると「なんで?そんなのしなくてもコンタクトは入るよ?」といってきたり、

「肌が黒いとムダ毛目立たないからいいじゃん!」とプールの授業でオタク特有馬鹿デカ声でいってくることもあった。

アイプチってなんのいみがあるの?あんまり変わらないと思う」といってきたこともある。

20代を過ぎる頃には容姿だけでチヤホヤされる環境に傷つき「かわいくなんてなりたくなかった」と泣いたこともあった。

私はそれに怒ったり仲間はずれにしたりすることはなかった。人には人の地獄があることを十二分に理解していたからだ。

彼女があまりにも常識はずれなこと(リボーンベルに憧れてカッターを舐めていたり)をしたら指摘したし、

「億超ベンチャー社長ホテルディナーに誘われたけどどうしてもいきたくないから断りの返事を考えてくれ」と泣きつかれたらがんばって考えたり力になりたかった。

でもそれを小中高とブスだなんだといじめられて肉体的にも精神的にもボロボロの私によく言えたもんだな、とはちらとだけ思った。それぐらいは許してほしい。

彼女は夢女子で、いまも10万字ほど未完の夢小説を書いている。

内容は推しキャラ×自分理想自己投影を多分に含んだオリジナルキャラである20代もそろそろ後半だが、彼女一人称は時々そのオリキャラ名前になる。

彼女彼女が憎む「容姿」というアドバンテージのおかげで集団馬鹿にされることはないまま生きてきたので、

かなり痛々しい《周囲にこう思われたい自分像》を披露することがある。

しっかりものでみんなのまとめ役、でも時々抜けたところのあるお姉ちゃん普段は真面目で堅物だけどキレると手がつけられなくなり、足技をかけたり棒状のものをもってしまう(剣道二段)

などなど。

そんな彼女も痛いところを除けば普通にいいやつなので、美人なことも手伝ってよく告白される

何年もアタックしてはフラれ続けている男も何人かいる。

シンプル彼女が羨ましい。私より頭悪くて偏差値低い大学いってたし、めちゃくちゃイタタタなところもあるし、デリカシーもないし、多分アセクシャルなのに、

美人からというアドバンテージが強過ぎるからハイスペックな男になにもしなくても熱烈アプローチされるし、

誰にもいじめられないか性格イタイまままっすぐで本当に羨ましい

  • 面白いけど、その友人そのまま年取っていったら詰むんじゃ…

  • マンガに出てきそうな友達だね でもそういう人が急に結婚することもあるからなぁ 友達は友達、自分は自分だよ 比べたらもったいないよ

記事への反応(ブックマークコメント)

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