コロナ禍に入って最初の夏。当時30代前半。(今も前半だけど)
1ヶ月分だけ出たボーナスを貯金用の口座に入金して「あ、今年1年の貯金額100万になった」と思ったときにふと「これ以上お金貯めてどうするんだ」となった。
ちょうどその頃、15年で満期になる貯蓄型死亡保険が払い込み開始から10年が経った節目でもあって。
あと5年で終わりなら(例え失業しても)確実に払いきれる確信もあり、余計に「この先、別にマンション買いたいとかの目的があるわけでもないし、何のために貯めているんだ?これ以上持っていてどうするんだ?」と思ったのだ。
こんな書き方するとすごく大金を貯めているように思われるかもしれないけど、ごめんね当時の貯金額は600万程度でした。
(このあと細かい額を入れてる口座とかも含めてちゃんと計算したら800万ぐらいあったんだけど)
そんな「どうすんだ?」を期に、「投資用資金」として貯めておいた口座のお金でちゃんと投資をはじめようとなったのが私の投資デビューだ。もともとLINE証券とかで数株ためしに買ってみたり、楽天証券の口座だけ、SBI銀行の口座だけ開いてみたりと、興味はあるけど本格始動はできていないのが当時の現状だった。
今は、貯金を毎月数万円、インデックス投資にも数万円ほどを入金するようになった。安定志向なのでリスクは少なめ。
でもこれも、結局資産形成なので、今までやっていた貯金の方向性を変えただけだよねって感じだ。
知らない知識を得るのは楽しいので投資信託やETFの知識を得るのは面白いのだけど、
「ためてどうすんだ?」というのが定まってないままなので、
いつかまた「で、何のために?」に辿りつく気がする。
実家はずっと驚くほど貧乏だったので、私はアルバイトできるようになってからずっと「何かあったときにお金をためとかないと」という想いで生きてきた。
少ない給料の中でも「何かあっときに困らないように」と医療保険に入り、「死んだとき家族に迷惑かけないように」と死亡保険に入り。「何かあっとき何でも払えるように」とコツコツ貯金をしてきた。
それが10年以上。
私はいったい、「何が起きること」を想定して生きてるんだろう。
でも、今お付き合いしている男性は持病の事情があり、私たちがこのまま自然のままに妊娠・出産をすることはない。
また、相手は貯金がまったくないので、不妊治療とかもあんまり現実的ではないだろうとか思っている。(折半ならまあとは思うけど)
そう考えると、私にとって、私がお金を出して彼と不妊治療をガンバルこととかは「何か」にあたらないらしい。
幼い頃から節約が当たり前の生活だったので、基本的にはあまりお金を使わなくても満足できる。
数ヶ月に一度は美容院で高いトリートメンとをするとか、一着数万万円のワンピースを買うとか、そういう数万単位の贅沢をたまにする程度にはなっているけれど。
でも、季節の花を通りすがりに見かけたり、すれ違いざまに赤ちゃんが笑いかけてくれたり、焼きたてパンがおいしかったり、休日にのんびりアマプラを観たり……で満たされる。こういう幸せを見つけるだけで十分なのだ。
でもじゃあ、何のために?
なんて思いながら、今日も私は何かよくわからないもののために貯金の残高、資産の総計をふやしていく。
まあ、少し遠いけど仲の良い親戚の子どもが「バレエを習いたいけど高いからダメって……」とかもし言い出したら惜しみなく出すような気もするけど。
いつか「このためだったんだ」と思える日が来るのだろうか。
同じような感じですが、貯まってることが悪いだけじゃないから気にしなくていいとおもう ストレスになるほど我慢して貯めてるなら使ったほうがいい 私の幸福にはあまりお金がかから...
結婚詐欺とか、スパチャとか、推し活とか… 使うところはいくらでもある!