2021-03-02

若い頃に東方を好きになってよかった

中学生の頃「今後の社会では必要になるはず」と未来を見据えた父親が買ってくれた、

Vista搭載ノートPCネットサーフィン洒落込んでいる時に出会ったのが「東方」だった。


最初アニメか何かだと思っていたけど、それがシューティングゲーム原作で、

二次創作という未知の世界で大いに盛り上がっていることを徐々に知っていった。


おまけに何とか動画かいサイトも見つけて、それからは夢中だった。

詳細はわからないけど魅力的なキャラ音楽シナリオ

とにかく、コンテンツが尽きることなく増えていくような、不思議存在だった。


同じ曲が様々な姿に化ける摩訶不思議経験

同じキャラが全く別のシナリオを紡いでいき、それを違和感なく楽しめる懐の広い世界観、その他いろいろ。

少なくとも、勉強運動もしない暇を持て余した学生を夢中にさせる条件はすべて揃っていたんだと思う。


それから月日は流れ、無名ながらもお金を払えれば私のような者でも受け入れてくれるという、

東の都にある大きな学校に通うようになったころには、興味は色々なものに移っていって、

夢中ってほどじゃあなくなったけど、それでも時折調べてしまう、それぐらいの存在になっていた。


さらさらに流れ流れて、中学の頃から両手では足りないくらいの年月が過ぎたこ最近

仕事に対する情熱も消えかけ、優秀な若い人たちベテランの間で中途半端な成果しか出せない、

自己に対する失望絶望を味わいながら、どうにか席を失わないようにもがいている今。


もうずーっと触れていなかった「東方」の二次創作漫画タイムラインに流れてきた。

ぱっとみて知らないキャラも増えていたけど、元々たいして知らない中で楽しんでいたものだし、

なんの抵抗もなく何となく読み、何となく同じ作者の漫画を読み始めた。


何となくBGMが欲しくなり、Spotifyで調べると出てくる出てくる。

いたことのない曲なのに、聴いたことのあるメロディが流れてくる。

何もかも、あの頃のままだった。


気づけば時間は過ぎ、閉塞感いっぱいで憂鬱だった休暇が終わりを告げようとしてた。

ため息をつきながらも、何となくはいつもより晴れていて、少しだけ前を向けた。


幻想郷は設定がたくさんあるし、キャラも沢山いる。

からこれらを覚えようとしても無理だろう。

でも、若い頃に吸収した知識雰囲気はなかなか忘れないものだ。


若い頃に東方を好きになってよかった。

はいつでもこの世界に帰れるし、浸れる。

そう考えたら何だか気分が楽になった。

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