2018-05-06

視覚異常 ビジュアルスノウに関するメモ

視界砂嵐症候群や雪視症とも言われているが、どれも聞いたない人が大半だろう。なにせ町の眼科医すら把握していないことも多い。それもそのはずで、この視覚異常に病名がつけられたのは2010年以降だからである

症状として、

ポイントは常に砂嵐フィルターがかかるということで、これは瞼を閉じてる状態例外ではない。発症してしまうと砂嵐から逃げる術はなくなってしまう。とはい全盲色盲のように明確に何かが見えないわけではない為、致命的な障害ではないのかもしれない。(それ故に症状がクオリア問題で済まされ、認知が遅れたのだろう)

個人差が大きい障害のようだが、自分症例だと、耳鳴り偏頭痛もなく文章読むのも全く苦ではないため、極めて軽度だろう。呼吸のように、普段意識しないで済んでいる。意識するとやはり気になるが。

この砂嵐フィルターは一面単色のものをじっと見ているときに最も顕著になる。発症者は口を揃えてこう言う。青空や夜空が綺麗に見えなくなった、と。

ちなみに飛蚊症とはもちろん別の症状である。これは視覚内で別のレイヤーとして出現する為別個の症状として認識できる。ビジュアルスノウに紛れる為、全く気にならない。

最近研究結果では、この症状は目ではなく脳の障害であるらしい。発達障害との関連性も指摘されている。


この症状が先天性と後天性があるようで、自分後者だった。発症した日のことはよく覚えてる。もう15年以上前小学5年生の頃だった。

ある日サイゼリア家族と晩飯をとっていたときドリンクバーアイスコーヒーを5杯くらい飲んだ。ガムシロップは入れまくったので恐らく中2病とは無縁である

家庭の方針10時には就寝しないいけなかったが、カフェインが効きすぎて布団に入っても全然眠れなかった。アホなことしたな~明日学校なのにな~っと不眠時にありがちな後悔を繰り返し、一時間、二時間と耐えるものの、やはり眠れなかった。

なんと深夜3時になっても眠れなかった。カチ、カチ……っと時計の秒針の音がプレッシャーをかけてくる。いつのまにか瞼の裏には赤と黄色緑色の花のような幾何学模様が現れ、とても不気味だったのを覚えている。

明らかに異常な状態であったが、自業自得である為に親を起こすようなアクションも取れず、ずっと戦うように目を瞑っていた。とはいえ根負けしたようで、4時になる前にはなんとか寝れたようだ。

翌朝からビジュアルスノウの症状が現れるようになった。寝不足にも拘らず眠気はなかった。家族クラスメイトにそのことを言っても軽く流されてしまったし、常にその症状が出現している為に昼頃には慣れてしまい、特に生活が困難になったわけではないので、今に至る。


ここから与太話というか漠然と思ったこなのだが、この障害は『ごく一部の人間が見えない物が見えるようになる症状』であるとも言える。

内視現象という自覚がなければ、まるで霊的なものだったり、オーラだったり、そういった常人が見えないものを知覚できていると錯覚しても不思議ではないのである

そう考えると、人類史において、そういった概念やそれに纏わる職業が多発した起因の一つにもなっているようにも思えなくもない。

奈須きのこ作品における死の線も同様の発想のような気がする。まぁこれは「死の線なのでは!?」とかめはめ波練習するキッズの如く色々試してみた過去があるだけなのだが。いや奈須きのこビジュアルスノウ障害を患ってるに違いない。

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