■ソシャゲの大手と大手じゃないところの違い

ソシャゲの大手とそうじゃないところの両方に居たので描く。冷静に比較して、大手じゃないところに正直居たいとは思わなくなりましたとさ。

• 大手はとにかく予算があるので、ソシャゲ量産できる体力がある。従って、大量の試行錯誤ができ、試行錯誤の結果も凄い速度であつまる。大手じゃないところは、試行錯誤も満足にできない。
• 大手はとにかくPDCAをちゃんと回す。大手じゃないところは、失敗しても反省が面倒なので反省もしない。

• 大手はとにかく予算があるので、脱ガチャとか、脱スタミナとか、他のオリジナリティ溢れる施策・ゲームシステムを市場に出して試せる。大手じゃないところは、キャッシュ回収のノルマがキツイ（さっさと回収しなければ会社傾く）ので、こんなゆうちょなことは出来ない。

• 大手はとにかく意識高い頭の良い人が集まるので、ノウハウは完全に共有される体制があっという間に作られ、担当者らのノウハウの吸収はとても効率的。ノウハウ・研究成果の社内文章もじゃんじゃん量産されて社内で共有される。気がつくとノウハウの塊の教科書ができてる。大手じゃないところは、そもそもノウハウを共有しようのという動きすら出てこない。
• 大手はとにかく宣伝費がかけられるので、いわゆるオリジナルのIPを作りやすい。大手じゃないところは、宣伝費もケチるので、人のIP物を借りるのでいっぱいいっぱい。
• 大手はとにかく開発会社へ金をばらまいてソシャゲ何本も作らせるので、何故か開発会社側から提供される形で技術についても情報が集まりやすい。金の匂いにつられて、優秀なIT系の営業もいっぱい情報を持ってきてくれるし、技術の有名人も直接会いに来る。大手じゃないところは、何から何まで自分でやらなければならないので、情報の集まり方が非効率。
• 大手はとにかく時間あたりの費用効率が悪い仕事は開発会社へ投げまくる。ぶっちゃけオイシイところしか取らないので、単位時間あたりの収益がとても高く、労働時間も短い。だから給料も相当良い。大手じゃないところは、投げる先が資金不足で確保出来ないので、これまた自分出やるしか無く、どうにも時間あたりの収益が悪くなり、収益構造が非効率なので、給料も悪い。
• 大手はとにかく余裕があるので、R＆Dも普通にやるし、R＆Dの成果の恩恵にあずかれる事を社員が身をもって知っているので、R＆Dを邪魔しない。大手じゃないところは、R＆Dなんてしてると白い目で見られるから（出来ても、PDCAすら回さないとこでは、ただの無駄飯食いとみなされるのは時間の問題）なかなかR＆Dが出来ない。
• 大手は経営層もゲーム作ることについて本気だし、他の大手で経営層の経験がある人材が豊富なので、経営側が現場に行う施策とヘルプが絶妙で効果的。大手じゃないところは、得体のしれない人が電波的な判断基準で、現場を非効率に引っ掻き回す（あるいは経営判断が必要なときに問題放置して無視する）ので、現場にとっても邪魔なことが多い。

もうね、何か何まで恵まれてたし効率的だったのよ、大手は。大手に入ると、そうじゃないところではどうあがいてもさっぱり勝てる気がしませんでしたとさ。人一倍やる気に溢れる若造は、さっさと大手に来ないと、やっぱり人生損するよ？と思うのだけどどうなんだろう...?きっと当たり前過ぎて話題にもならないのかな...こんなこと。

Permalink | 記事への反応(1) | 02:27

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