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2024-05-27

今期アニメ感想

ガールズバンドクライ

脳内物質の分泌に問題を抱えた女の子たちの、衝動に任せた刹那的生活物語

公共の場暴力行為や罵り合い繰り返す彼女たちに対し、周りの大人は冷たい目を向けるだけで何もしようとしない。

おそらく、それが川崎らしさなのだろう。

社交性が欠落しやたらと攻撃的で、互いの事を何も説明しないせいですれ違っていく感じは、ある意味で実際のバンドマンらしさもある。

いまのところ話の進展はほぼないが、なぜか主人公たちのバンドは人気が高まりつつあるらしい。

その前に登場人物の誰かしらの預金残高が尽きる気がするのだが。

彼女たちが福祉につながれることを切に願う。

性格ピーキー登場人物キャットファイトさせることで、何か物語が進展しているように見せかける手際は、いかにも花田十輝らしい。

ただ、見せ場のために非現実的衝動的な行動をキャラクターに取らせる悪癖が、このアニメにおいては奇跡的にマッチしている。

最新話で、雨の中、軽トラの前に飛び出す主人公や、メジャーアーティストステージ衣装のまま楽屋から屋外に駆けてくるシーンは、

わず「そうはならんやろ」とモニターツッコミを入れてしまった。


怪獣8号

1話で切った。1話はよくできていたが、オリジナルストーリーで再スタートを切れなかったのは致命的失敗だろう。

ダンジョン飯(2クール

やたらと軽薄なOPが鼻につくが、相変わらずいいアニメ化。

原作に詰め込まれ小ネタキモになる部分を巧みに採用しつつ、映像化に際してテンポを落とさないようにチューニングされている。

カットされているセリフが聞きたかった、と思うことはしばしばあるが、大きな不満はまったく無い。

「今期の覇権アニメ」といった刹那的ポジションではなく、耐用年数が長く何度も見返せる作品意識しているのだろうか。

映像化に際してかなりの準備期間・制作期間をもって作られているらしいところがあるので、

3クール目がまだまだ先になるのでは無いか懸念している。できれば、迫力のある絵で劇場でやってほしい。

ゆるきゃん△ SEASON3

制作会社が変わったせいか、どうも会話のテンポ感にハマりきらないところがある。

パッと見は作画が変わったくらいで、劇伴声優はこれまでと変わらないだけに、この「ハマらなさ」がどこから来るのかがよく分からない。

しかに、原作でもこのあたりの話は間延びしている感じはあったのだが、広角レンズを使った大コマの迫力があるぶんあまり気にならなかった。

アニメ場合、広角のシーンでもパンが振られていたり、キャラクターが動いているせいで逆に安っぽく見えるときがある。

視覚のすごみに欠けるせいで、見せ場となるシーンが単なる長回しになってしまい、テンポが悪く感じられるのかも。

予断だが、賛否両論あった映画オリジナルストーリーは、個人的には大好きです。本編に影響がない未来の話だし、あれくらいやったほうがよい。

冬のオフィスに出社したときのひんやりとした空気感などがよく伝わってきたところが良かった。

3期は、キャラクターに「寒い」と言わせなければ寒さが伝わってこないような感じがある。いちゃもんっぽい批判ですが。

狼と香辛料

前回のアニメ化は1話しか見ていないので、話も含めて実質初見視聴。

概ね楽しく見ているが、街の風景旅路宿屋酒場の描画が、全て同じに見える。リアリティが無いというか、生活感を感じられない点がちょっと気になる。

もっとも、この作品面白さは何と言っても会話劇にあるから、背景の描き込みはほとんど気にならない。

主役の二人はもちろん、モブも交えた会話でも、小粋なセリフ回しで心地がよい。セリフのものの魅力に、声優のバフがかかっている感じ。

この作品なら、動くアニメではなくて、朗読劇や舞台で見ても面白そう。

忘却バッテリー

原作未読で、アニメ初見。さすが横手美智子とうなる軽妙な脚本宮野の当て書きじゃねえか、とツッコミを入れたくなるくらい、宮野がハマっている。

記憶喪失人物を通じて、野球という題材の汗臭さや泥臭さをメタネタにしつつも、

当事者たちが取り込まれるある種の狂気も、野球経験者にも分かりやすく伝わってくる。

うっとうしいくらいのギャグが脳に残ったところで、登場人物シリアス過去もばっちりと魅せてくる。

過去編をしつこく感じさせない映像はいいですね。

ダンジョン飯もそうだが、このアニメキャラクター作画上の演技が細かくて見入ってしまう。

アクションシーンが長いのではなく、さりげなく差しまれる捕球のシーンなどの動きがよい。

グローブに球が収まるとき反動や、投げるときの重心移動の身体感覚が、視聴者自然に伝わってくる。

増田野球経験だが、バッティングセンターに行ってみたくなる。打てるのかな。

響け!ユーフォニアム

吹奏楽部を題材にした学園サスペンスものファムファタールに出てきそうな新キャラを交えて、陰湿さにもオーバードライブがかかっている。どう考えてもNHKの日曜夕方17時に放送していいアニメではない。なんとなくだが、売上の一部を不登校支援寄付などに回したほうがいいと思う。

要するに、そのくらい心理描写が細かいアニメだと思う。破綻の無い作画もさることながら、表情やカメラワークが良い。黒沢ともよは化け物。アニメ黒沢ともよの演技が凄すぎるせいで、この作品実写化できないんだと思う。

原作は未読だが、ねちっこい女性同士のからみにフォーカスして構成するあたりが花田十輝らしい。

それと、京アニキャラクターの演技ってやたらとわざとらしいよね。顔の前で手を合わせたり、わざとらしく頭を掻いたり。変に心理描写が細かいから、そういうアニメっぽい仕草が浮いて見える。

関係ないけど、井芹仁菜は北宇治高校ウジ虫と呼びそう。

2024-05-26

anond:20240526120236

アニメはまあいい方だけどベストではないんだよな

トリガーのわりに、原作コマカラー化してるだけで動きのないところが多い

原作付き作品ははじめてだっけな

そのため、好き勝手できたオリジナル作品に比べてノウハウがなく苦労していそう

2024-05-25

anond:20240525074357

わかる

伝聞で批判している

漫画の1コマ批判するのもアレだけどね

anond:20240524182355

そもそもあいつら見てすらいないで適当な事しか言ってないか

「虎に翼に口出しをしている」というよりはなんか妄想上の自分脳内ドラマを叩いてるだけに見える

いつもの事だけど

漫画だったら読んでなくてもネット違法転載の一コマを取り上げて文脈も分からずとも叩いたりも出来るけど

実写ドラマはそういうの出来ないか脳内しか叩けないんだよな

2024-05-24

男の歴史修正無理がある

なんか時々、性犯罪被害者たたきなどで、昔なら被害者を叩く男なんか出なかったが今はフェミのせいで叩くようになった的なコメントを見かける。

無理ある。

どれだけ女被害者ぶっ叩き続けてきたよ。

何度も被害者叩いて加害者美化して擁護して実態加害者キチガイでエグい事件みたいなのを繰り返して、最近コマシになったと思ったら今度はそんな事してなかったって早速歴史修正始めててびっくりした。

2024-05-23

将棋ルールが頻繁に変わったとして、それで何か問題ある?

anond:20240522135959

4年ごとにコマの動きが変わったり新しいコマが導入される将棋とか普通に物議醸すと思うよ。

カードゲームなんか新しいカードが出るたびに裁定禁止制限なんてのをやってるし

eスポーツルールシステム)が頻繁に変わるが、競技性は変わらないか問題ない。

そう書いたら「いや、将棋コロコロ変わったら問題がある」という反応があった。

それはなぜ?

「来月から銀将は横と後ろにも進めるように強化されます

香車が他の駒を飛び越えるように強化しましたが、強すぎたので元の性能に戻します」

こんな風に将棋アップデートを繰り返すようになったとして、具体的にどういう問題が生じるわけ?

結局は駒を扱う思考力が物を言うんだから、元々の実力差は覆らない。

もちろん上位プレイヤーの細かなランキング変動はあるだろうが、大局的には無視できるレベルだろう。

システムが変わることで競技性にどんな問題が生じるのか?

それを具体的に説明できない奴にeスポーツ批判する資格はない。

2024-05-22

anond:20240522183550

Xの漫画の9割は最後コマだけ読めば済むぞ

最初に開いて一番下までスクロールして「続きはこちら」のリンクがない時だけ、

最後のページの最後コマだけ読むんだ

それで十分

anond:20240521194108

4年ごとにコマの動きが変わったり新しいコマが導入される将棋とか普通に物議醸すと思うよ。

カードゲームなんか新しいカードが出るたびに裁定禁止制限なんてのをやってるし

2024-05-21

AIイラストに勝つ方法、万策尽きました。

色々考えたけど人間が勝てる要素が全く無い。

いずれ漫画も描けるようになるだろうし。

一発で描けなくても1コマ1コマ生成していけば、

人間が下書き、ペン入れだのモタモタ描くよりはるかコスパ良い。

これならAIに勝てるって要素あるなら言ってみ?

2024-05-20

anond:20240520184637

ピッコマの1日無料とか読んでる乞食マジでおるんか・・・うっわ・・・貧乏クッサ・・・

信じられねえよ。

はてなー年収は1000万円超えてるんじゃないのかい

わざわざ無料からってだけの理由でピッコマのクソUI漫画読むとか時間無駄だろ

北斗の拳を読んだらジェネレーションギャップがすごかった

先日、ピッコマで「北斗の拳」が1日限定全話公開してたので読んでみたんだが、本編はもちろんのこと、時代を感じる部分があって面白かった。


一気読みなのでうろ覚えも多くてすまんが、平成生まれオタクから見たジェネレーションギャップをまとめてみる。



・男女の区別がはっきりしてる

男とは!女とは!というカテゴリで括られていて「男に生まれたからには」「女としての幸せは」みたいな性別による話が多い。基本的に男が戦っていて、女は戦わないし、戦っても弱い。進撃の巨人とかキングダムみたいな強い女は出てこない。(ユリア実はめっちゃいかと思ってた)



女子供不可侵領域

基本的に「女子供」は絶対に殺してはならず、守るべき存在。殺すのは相当な外道というポジション。「女子供を殺す奴は人間じゃねえ」って主人公サイドが言ったり。「俺は女でも殺すぞ!」みたいな脅し文句を悪の象徴として使ったりする。鬼滅では老若男女が喰われているが、女子供を喰っていることだけに非難が集中するわけじゃない。子供に対する不可侵はまだありつつも、薄れてきている感覚かもしれない。



・男は守ってもらえない

ヒーロー一般人という区分よりも、男と女子供という区分が強いので、男である限り一般市民でもあんま守ってもらえない。妹を人質に取られると兄は必死になって助けようとするが、それが弟になると「あいつにも死ぬ覚悟ができている」とか言って助けないパターンになる。男に厳しい。悪役に殺されるモブも男ばかり。男が殺されて女子供が殺されそうになった頃に主人公が助けにくる。男も助けてくれ。ヒロアカ女子供しか助けてもらえなかったらすごい違和感ある。時代なのか?



性的言動が少ない

舞台世紀末だけど性暴力的言動描写がほぼない。美人キャラ捕まえた悪役がいうセリフも「美人を捻り殺すの好き」みたいな感じで「俺のものにしてやるゲヘヘ」みたいな感じじゃない。誘拐しても無理やり襲わない。最近の方がそのあたりはエグい。



ヒロイン母性

ビンタしないし文句言わないし口数も少ない。平成暴力ツンデレヒロインとは違う。多少の反抗はありつつも基本は受け入れていく姿勢で寛容。ユリア母性が強く、みんながそこに惹かれている設定なんだが、それを大々的に語られていることが衝撃だった。周囲に「母性に惹かれてる」って思われるのってあの時代的には普通なのか?恥ずかしくないのか?「あの人、ユリア母性に夢中なんだね」って言われるんだよ。性癖みんなに把握されてるようで自分なら取り乱す。



・命より誇り

かっこよく死ぬ!というスタンスというか。命よりも誇りを取る。掟とか伝統もかなり大事美学に命かけてる感じ。昨今の作品はわりと命を大事にしている。主人公サイドは特に「掟を守って死んだら元も子もないねーだろ!?」みたいな型破りが多い気がする。北斗の拳ではかっこいいやつほど命をかけてるので、メインキャラがばんばん死んでく。死ぬペースも速い。



・親子の親は死亡フラグ

父親はだいたい死ぬ母親ときどきしぬ。親が死んでも、子が受け継ぐみたいな価値観が強そう。親子キャラから死なないだろ、主人公が助けてくれるはず!みたいな前提で最初は読んでたけど、最後の方は子がいるってことは死にそうだなと思うまでになった。最近漫画映画子どもを一人残して死なないパターンが多いかも?



ラスボス系が子孫を欲しがる

カイオウが「子をなす」ことを望んでいるのが意外だった。DIOとかヴォルデモートとか鬼舞辻無惨とか、ラスボス系は不老不死になって自分永遠になる!みたいな思考が多いので。子供を作って受け継ぐみたいな人間的な営みを望むのが意外。上記の親子の価値観と近いところがあるのかも。



平成生まれでもギャップがあるなら、令和生まれが読んだらどんな風に感じるのかすごく気になるところだが。

たぶん、どの時代に読んでもラオウに憧れるやつはいると思う。ラオウかっこいいよラオウ

2024-05-19

ピッコマ三宅乱丈ペット リマスターエディションが全話無料

途中まで読みかけだったのでこの機にと読んだ

けど話が難しく、途中からだと人物理解、状況理解がおぼつかず、なんとなく雰囲気で読み終わった

けど分からないままに読んでても、世界観みたいなものが興味深く、おもしろく読めた

続編のフィッシュ無料で1巻よめたので、こちらも無料範囲だけ読み切った

続編は読み進めるのにちょっと時間がかかったが、同じ世界観の続編ということでそこそこ興味持って読めている

とりあえず次の巻買ってちょっと読み進めてみるか

2024-05-18

エピ凪

普通にまらん。

オタクが絶賛してるけど普通にまらんかった。ブルーロックは本編を読んで好きだから映画見に行ったけどよくあんなの映画化したな。凪みたいな天才無双するアニメ漫画はよくあるけど、そういう作品面白くなるには周りの人間重要。その周りにいる相方の玲王がキモい

ただひたすら凪をヨイショするだけで凪の威を借りてイキってるだけの腰巾着

本編だとその辺は書かれてなかったから玲王は影が薄かったけどエピ凪になるとひたすらヨイショするキャバ嬢みたいな奴だった。けもフレ2期のサーバルみたいな。

最後にチーム分けで凪と別れるシーンで尺稼ぎなのかずーっと玲王が泣いててキモかった。

本編だと数コマで終わるシーンなのに。

オタクは「凪と別れて号泣する玲王きゅん尊い🥺」とか思って楽しめるんだろうな。

俺は男だからカップリングとかそんな興味無いけど、仮にカップリングを楽しむならストーリーの流れで自然関係性があるキャラカップリングを楽しむけど、エピ凪は「はいどうぞ、この2人の尊い友情で心のチンコ勃起させてね」と提示されてるようでであざとくて妄想すら捗らないんだが、女オタクはこれで良いのか。

凪と声優が同じグラップラー刃牙範馬刃牙天才肌だけど周りのキャラが濃いしみんな刃牙に対して厳しくするから天才が色んな困難に立ち向かうって構図が面白い。

でもエピ凪は天才天才ムーブして横のキャバ嬢がヨイショしてるだけのなろう系。

ブルーロック漫画だけ読むと全然女性向けじゃない熱いサッカー漫画で楽しめるけど漫画以外のアニメやらグッズが女向けに媚びすぎて非常に残念。女オタクに媚びれば爆発的な人気は得られるけどアイツら飽きたら何の躊躇もなく捨てるぞ。

長期的な人気より目先の金が欲しいんだろうな。

今朝の気付き

Xで流れてくる「〇〇な女の子可愛い」系の漫画最後コマだけ見れば済むけど、昭和漫画は全部のページを読まないと作品意図全然からないものがある。どっちにも良し悪しがあるんだろうけど、タイパ重視の忙しい現代人の生活スタイルにあうのは前者なのだろうなぁと思う。

2024-05-16

anond:20240515221358

続きです。

しかし、結果的に言うとマンガ部も違った。こんな言い方が正しくないのは分かっているが、みな意識が高すぎるのだ。真面目にマンガに取り組もうとしている人たちばかりだった

「人は経験したことだけしか描けない」という信念のもと、学外活動にも熱心だった。いろいろな経験を積むことで、その経験作品に、キャラクターに深みを与えるのだと。マンガが好きだからマンガしか読んでない奴には面白いマンガは描けない。そう断言してはばからない人たちだった

しかし俺はその考えには否定的だった。なぜならエロ自由からだ。エロく感じるなら現実など無視して良い。腹ボコ子宮姦も感度3千倍もリットル単位の精液も、どれも現実にはありえない。だがありえないからこそエロいのだ。現実に縛られずに自由に描けるからエロマンガエロ同人エロいのだ

そして俺は漫画家になりたいのではない。エロ二次創作がしたいだけだったのだ。そのためだけに絵を練習してきたのだ。男などは描きたくはないが、竿役がいないと始まらないので仕方なく練習した。毎回毎回異空間に閉じ込める訳にも行かないから、背景も勉強して練習した。もちろん女体もしっかり練習した。だがしかし精緻な設定も重厚ストーリー人生経験エロ同人には必要ないし、そもそも俺にそんなものを生み出せるはずもない。生み出そうという気持ちすらない。俺にとって重要なのは読子まほろさんをんほおさせること。それだけだから

とはいえ先輩方の絵は上手かったし、デッサン勉強会なども定期的に行われていて、同期で入ってきた部員も何人かいたので、しばらくはこのままでいいかと思い、部に残ることにした。表向きは俺も漫画家志望だということにして

マンガ部では定期的に部誌を発行しており、部員は全員それに載せる作品を描くことが義務だった。作品を落とすことは一度目はセーフだが二度目はペナルティ部員全員に食事を奢る、部誌の印刷代を出すなど)を課すという厳しいものだった。なので落とす人はほとんどいなかった。が、これに毎回苦戦していたのが俺だ

だってそうだろう。自分が一から考えたマンガなど、俺は一度も描いたことがない。ストーリーがあるマンガも描いたことがない。だが見様見真似でコマを割ることを覚えたりと、マンガ形式を少しづつ学べたのは良かったと今でも思う

そうして大学生活や部活動にも慣れ始めた頃、ついに俺は念願を実行に移すことにした。そう、エロ同人作家としてデビューすることだ

いきなりコミケハードルが高すぎるし、何よりもサークル当落があるので、本ができても落選では意味がない。だからまずは手近なイベントにしようと俺は考えた。ネタとしてはやはり、当時人気だった「おねがい☆ティーチャー」が鉄板だと俺は予想した。印刷所も手配し、同期にも手伝ってもらって原稿も描き上げた。この同期は真面目でエロマンガエロ同人などには良い感情は無かったが、それでもマンガであることには変わりはないと割り切って手伝ってくれた。マンガとして成立しているかもきちんとチェックしてくれた。コマ運びや大ゴマの使い方など、エロしか描けない俺の絵を「マンガ」にしてくれたといっても過言ではない。ただ、俺が本当にやりたかったのがまさにエロ同人だったと知っていたら手伝ってはくれなかっただろう。そういう意味では騙したみたいで、今でも時々申し訳無さを感じる

そうして出来上がった俺の初のエロ同人誌は、自画自賛だがなかなかのものだったと今でも思う。もちろん今から見れば何もかもが荒削りだし、絵だって素人にしてはまぁまぁ、というレベルだ。当時と今とでは要求されるレベルが違うが、それを勘案すれば「まぁまぁ」だった(今基準ならクソ認定されるかもしれない)

そして結論から言うと、俺のこの初エロ同人誌は完売した。ビビって100部しか刷らなかったのを後悔した。初めてのイベント参加で、初めての本なんか売れるわけがない。そうネットでは言われていたので、100部というのもかなりの冒険だったのだけど、当時は最低ロットが100部からだったので仕方なかった。今のオンデマンド方式なら部数は自在から、30部ぐらいにしていたかもしれない。それはともかくとして

初めてのエロ同人完売したという事実に俺は喜びに打ち震えた。たった100部とは言え、初めての参加で初めての本だ。それの「完売」の勲章は何物にも代えがたい。今までの努力が認められた気がした。エロ同人作家として価値を認めてもらった気がした。子供の頃からなりたかったエロ同人作家に、いちおう俺はなれたのだ

そこから俺はイベントごとにコンスタント新刊を出すようになっていった。この頃にはとらのあなが最大勢力で、信長書店メッセサンオーといった同人を扱うショップも多くなってきた。一方で長年お世話になっていたLLパレスは悲しいことに規模を縮小していったが、こういうショップが勃興することで、俺は部数をどんどんと伸ばしていった。イベントで売れ残っても、その在庫ショップが引き受けてくれるのだから、スペースの限界まで持ち込めるのだ。100部から始まった俺の本の印刷部数が4桁後半になるのもあっという間だった。実家から離れて一人暮らしを始めたのもこの頃だった

一方で同人活動にかまけて、学業どころか大学生活が破綻するようになった俺は留年危機を迎えていた。おまけに世は就職氷河期真っ只中である。だが俺はまったく気にしていなかった。この頃の俺は1000万円以上の収入エロ同人から得ていたからだ。就職卒業もする意味理由も俺にはまったくなかった。が、親に懇願されたのもあって、卒業だけは一応しておくかと思って追試でどうにかなった。大学側の温情も多分にあってのギリギリ卒業だった

から就職をどうするのかと何度も問い詰められた。いまの状況ではまともな就職など出来ない。だからしばらくフリーターをやると言うと、それなりに納得していたようだった。エロ同人作家フリーターも似たようなものだ。だから俺はここで本当の「エロ同人作家」になった。大学生のお遊びではない、本物になったのだ

さて、無事に大学卒業して「職業エロ同人作家」となった俺は、変わらずに活動を続けていた。好きなアニメゲームを見ては妄想股間を膨らませて、いかにこのキャラアヘアヘ言わせるかだけを考えていた。清楚なタイプならギャップ萌えダブルピースも悪くない。ロリロリでもアリだ。ちょうどこの頃はメスガキ分からせという概念も生まれつつあって、それに乗った俺は絶好調だった。少なくとも表面上は

だが、当時は分からなかったが実は俺はほんのりとスランプを感じていた。マンガ技術は桁違いに向上したし、画力だってプロと比べても遜色ないほどに腕を上げた。しかしやってることや描いてる内容は最初デビュー作品から何も変わっていない。いや変えられなかったからだ。技術レベルは上がっても、「中身」は小学生レベルなのだ小学生の描くバカみたいなマンガプロが清書してるだけのようなものなのだ。誰を描いても、何を描いても「うんこ! おしっこ! ギャハハ!」だ。そういうものを延々と再生産しているという事実に気がついた時、俺はゾッとした。結局のところ、俺はエロ同人作家」としては何も進歩進化もしてないのではないか。そう思った

学生の頃、マンガ部の真面目な先輩たちが真面目にマンガを描いていたのを見て、意識が高くて違うなぁと思った。俺にはそんなもの不要だと考えた。エロ同人必要なのは、一にも二にも画力エロスだけだ。そう信じていたが、そうではなかった、エロとはそんな単純なものではない。…俺はそんな風に段々と思うようになっていった。エロスとは人間真実を浮かび上がらせる深奥なる営みの一部なのだ、と。今頃になって先輩たちの「人は経験したことだけしか描けない」という言葉が俺の心をえぐるようになっていった

しかるに今のこの俺はどうだ。実際のセックスなど知らずに、小中学生妄想をただ絵で表現しているだけの、エロスも人間も描いていないただ手先が器用なだけのバカなのではないか小手先エロい絵を描いてるからある程度評価されてるだけで、「作家」としての評価は下の下なのではないか

俺は「漫画家」になりたかった訳では無い。ただエロ同人作家ありさえすれば良かった。だがエロ同人作家であろうとするなら、同時に「漫画家」的な資質要求されるのだということを、俺はようやく思い知った。エロいからというだけで、設定など無視してキャラアヘ顔ダブルピースをさせるなど、そもそも作品理解していないから出来ることだ。果たしてそれは二次エロとして正しいのか。エロ同人作家としてあるべき姿なのか。そんなことを突きつけられた気がした

から思えばそれは事実だった。だが当時の俺に、その事実を受け入れ、飲み込む度量はなかった。なまじ売れていたからこそ、自分が真のエロ同人作家ではないという事実が受け入れられなかった。あれほど憧れたエロ同人作家として成功したというのが、すべて幻だった、勘違いだったなど受け入れられるはずがない

から俺は、「本当のセックス」を知るためにまず風俗に行くことにした。実際のセックス体験すれば、それが何らかの形でマンガフィードバックできると考えたからだ。そのフィードバックを得られれば、俺は一つ上のエロ同人が描けるようになる。そう信じた。マンガ部の先輩たちが言っていた「人は経験したことだけしか描けない」という言葉に、今更のように俺はすがった

だが、「実際のセックス」は俺の求めたフィードバックインスピレーションも、何も与えてはくれなかった。実際のセックスはさほど刺激的でもなく、快感という点でも右手に大きく劣るという有り様だった。しかし一つだけ大きな学びがあった。「セックスはいうほど気持ちよくはないが、しか女の子イチャイチャするのはたまらなく心地良い」のだ

話は少し前後するが、俺は外面が良いというのは何度も書いた。芸能人レベルイケメンとまでは言わないが、雰囲気イケメンぐらいではあった。身長だって175センチあって、武道で鍛えてはいたので細マッチョだったから小中高と女子には受けは良かった。告白されたことも何度かある

でも俺はそれらを断った。なぜか? それは真実を知ることで幻想が壊れることが怖かったからだ。そして己の欲望ありのままにぶつければドン引きされるのが分かっていたからだ

俺とて子宮姦など現実にはできないことは知っているし、そんな長大なナニも持ち合わせてはいない。感度3千倍なら脱法ドラッグあたりなら何とかなるかもしれないが、それとてリスキーが過ぎる。なにより俺には妹がいると最初に書いたが、そのせいで「現実の女」に対する期待値などゼロだった。「人語を一応は解する邪悪な獣」である妹が俺の中では現実若い女性のモデルケースだったので、そんなのの類似品と「お付き合い」など出来るはずがないし、したくもなかった。故に俺はセックスへの憧れ、期待を持ちつつも実行には至らなかった。現実女子などは鬼神のごとく敬して遠ざけるのが最良なのだ

とはいえ性欲は人並み以上にあったので、ヤりたい気持ちは常にあった。ヤれそうなタイミングもあった。しかエロ同人的な世界観内面化している自分が、常識的セックスで満足するとは思えなかったから踏みとどまれ

話を戻すと、いざ実際に現実女子と致すと、なるほど予想の通りにさほど気持ちよくはなかった。全くの想像以下だった。しかし、事前事後に快感とは別の多幸感のごときが押し寄せてきたのだ。これは予想外、想定外だった。幸せホルモンがドバドバと脳内に分泌されている。セックスとは竿の快楽だと考えていた自分にとっては、これは盤外戦のような感覚だった

だがこの感覚マンガフィードバックはできない。竿役のおじさんや触手多幸感を感じたというのをどう表現しどうエロ昇華できるというのか。悩み、迷走した結果、俺は今まで通りの路線で続けることにした

ところでこの頃、自身の迷走もあって売上はよくて現状維持ネタによっては大きく落ちることもあった。かつて数千部を誇った発行部数在庫として積まれるようになっていった。そして何度も言って恐縮だが、俺は外面はまぁまぁいい。高校生の頃からの習慣で、イベントには常にピシッとした装いで参加していた。それは落ち目になったこの時でも変わらなかった

後にどこかで聞いた話だが、腐女子などもイベント参加のために気合の入れた服や装いを用意するらしい。大事同人イベント敬愛するサークルのスペースに訪問するのに、勝負服を着ないでいつ着るのか、という文化があるらしい。俺の装いへのこだわりもそれに近い、と感じた。俺はエロ同人誌が好きだった。それが頒布されるイベントも好きだ。それへの、そこへの敬意として正装をする。それらに対して恥ずかしくない格好をする。もちろん自分なりの、ではあるけれど、それが「礼儀なのだと俺は思う

そして迷走してはいものの、まだある程度の売上があったこの頃、この俺のファンだと名乗る女性サークルスペースに現れた

まだ続きます。。。

2024-05-15

anond:20240515225014

漫画の読み方は慣れの部分が大きいし

コマ割りや導線の取り方、吹き出しの配置が下手な作家結構いるからな

ベテランでも引っ掛かって読むのストレスな人いるし

吹き出ししっぽの使い方おかしくね?な人も増えてるし

 

もし読み慣れたい気持ちがあるなら、低学齢向け漫画で慣らすのいいか

漫画の読み方がわからない

これ誰にも共感されないんだけど、おれ漫画の読み方わかんないんだよね。

次にどのコマを読めば良いのか、どっちの吹き出しを先に読めば良いのか。全く分からない

生成AIで作られる誰の人権侵害しないクリーンな実写系のAV自分の生きている間に実現するだろうけど、コマ割りによって作られたエロ漫画を生成するAIが出る前に縦読み漫画形式が主流になって、コマ割り漫画ニーズがなくなることで研究もされなくなり、実現もしないだろうなぁとは思ってる。根拠はないけど。

2024-05-14

AV女優ちゃんという漫画

がすごい。

何がすごいかというと、構成だと思う。

最初AV女優あるある、こういう人もいるよ〜という感じでそれほど悲壮感はない(所々闇を感じたりはするのだが)。

しかし、話が進んでいくにつれて、自殺妊婦AV出演強要等笑えない話が多くなってくる。1巻で主人公が「AVに出たらうん子食わされてダルマになって外国に売られる…」と言ってマネージャーに「さすがにないよ(笑)」と言われるギャグ?シーンがあるのだが、これもリアリティのある話になってくる。

それなのに、作者の目線あくまフラットだ。AVなんて酷い!と激怒する女弁護士は少なくとも正義としては描かれていない。かといって、AV側が素晴らしいとも絶対に書かれていない。漫画のあるコマを切り取ればフェミニストに怒られそうな気もするし、別のコマを切り取れば逆に賞賛されそうな気もする。すごい漫画

2024-05-12

働き方改革ジャンプが火曜発売になってしまった

早バレは先週木曜から出てるけどな!!

立ち読みだし全ページバレならそっちでもいいけど

サムネで一番いいとこバラしてくんの許せね~

つか全貼りでも1コマでも罪状変わらんよな

2024-05-10

今の時代現役大東亜帝国浪人ニッコマは相当ひどい

関西なら現役摂神追桃浪人産近甲龍

少子化で倍率が低下している今、MARCH関関同立地方国公立大学未満の学生20年前のFラン並の学力層になっていると思う

名の通っている大学でもマーカン未満は相当にやばい

現役ニッコマで本当に社会でやっていけるギリのギリだと思う

2024-05-08

anond:20240508125138

コマ送りしたらスタッフ愚痴が書かれたメモ紙も吸い寄せられてるやつ

マンガ作品アニメ化

過去作の再アニメ化結構あって賛否もあるけど、今連載してるものやこれまで一度もアニメ化されてない作品アニメ化してほしい作品、なんかある?

自分は本当に何年かぶりに見てるアニメゆるキャン△かわいいけど全体のトーンは落ち着いててOPEDもうるさくなくて好き)とダンジョン飯原作が大好きでアニメも追ってる)だけで

もうあんまりアクションとかファンタジーとかバトルものとか現実離れしすぎた血みどろなやつとかお腹いっぱいどころじゃないほど濃密な人間同士のドラマダンジョン飯はこれらを含んでいるが手触りが軽く大仰でないので接触やすい)は見続ける自信も体力もないから「ごほうびごはん」とか「山と食欲と私」とかああいう系がもう少しあるといいなって思う

「手のひらねこ」大好きだからアニメ化したらきっとかわいい 15分くらいの枠で

クマ撃ちの女」も重たいし人間同士の描写に嫌なとこもあるけど実写よりアクが出なくて良さそうじゃない?クマ描写も実写よりはやりようがありそう

ガールクラッシュ」もキラキラで曲も歌も作り込んだアニメとか最高よさそうだと思う

…とか考えてたらほぼくらげバンチ掲載作品だった

「転がる姉弟」もいいかなあこれはコミプレだけど

「山を渡る-三多摩大岳部録-」もいいな、これは多分アニメじゃなくてもいいけど

でも漫画が好きすぎるからどんなものができあがってきても気に入らない部分をつついてしまいそうで怖さがある

紛争でしたら八田まで」は難しいかな?でもあれ長編劇場版かになったら絶対面白いのができそう

吉沢猫」も動いてる吉沢猫が見たいのでぜひ 声は名前が思い出せないけどリアルの猫番組ちょっと変わったキャラクターの声をよく当ててるあのベテランの人で…

枚挙に暇がないな

古いのだと「妖怪研究家ヨシムラ」は今でもアニメ化してほしいと思ってる

ぱっと思い出せないのがまだまだありそう




■大量に追記

増田ブクマカもいろいろ教えてくれてありがとう どれも想像したらすごく面白いなー

(一度書きたいことを追記するけどまだまだ個人的に見てみたい作品を教えてほしいです)

町でうわさの天狗の子」、トマトスープ作品いいね もう画面が浮かんでくる気がする

パーム」は完全に無名役者さんで構成された(ちゃん人種どおりの)実写もいいなと思うけど難しそうだからやっぱりアニメが良さそう 繊細な線で作ってほしい

プリンタニアニッポン」と「篠崎くんのメンテ事情」読んでます、いいよね…すあまたち動くとかわいいんだろうな

「ふしぎの国のバード」「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」「新九郎、奔る!」「ぶっせん」「小さなお茶会」もいいな、「大丈夫倶楽部」「イムリ」も…「ブレーメンⅡ」は絶対面白くなるね!

ワン・ゼロ」、佐藤史生作品はきっと今の時代技術からこそできる表現があるよね…ぜひ見てみたいな ご本人がご存命だったらいったい今どんな作品を描かれただろうか

少女漫画だと「花よりも花の如く」はどうかなと思ったけど、あれも漫画がなにもかも完璧から難しいか

作中作ドラマをやっているようにNHKあたりで丁寧なドラマにしてもらう方が合っているか

いぬかがやきというよりなか憲人の方の「とくにある日々」がそろそろアニメ化秒読み待ったなしでは?って感じ個人的にはしてる 最高だよね

吉沢猫は犬山犬子!思い出せてよかった…同じ声をイメージしてる人がいて嬉しいな~ありがとうございます吉沢はい

あと書き忘れたんだけど、今連載中のもので一番見たいのは「スターウォーク」かもしれない

まだ2話までしか進んでないけど2話でじゅうぶんすごい

かわいさと美しさと怖さと骨太さを兼ね備えたすばらしいSFだよね もうすでに劇場版長編アニメーションの雰囲気を漂わせてる

https://webcomicgamma.takeshobo.co.jp/manga/starwalk/

しろわんがアニメーションになって動いて転がって喋るさまを目に焼き付けたいな…本当にしろわんがめちゃくちゃいとおしいので読んでない人は読んでほしい

あとスケラッコという作家さんの作品がどれも短編~中編のオムニバスアニメ向きだと思ってて、「盆の国」は自分記憶違いでなければweb連載時作者自身作成したgifアニメーション?のページやコマがある「動く漫画」ですばらしかったのだが

あれがもう見られないのが本当に残念なのでどうにかアニメーションという形で改めて再現されないかと思ってる

ザ・キンクスアニメでかなり面白い表現ができるんじゃないかと感じるけど、あれは漫画自体がもう漫画表現としての極北ではないかと思える一作なので、動画化は野暮だろうか…とも



疲れててなにか好きな感じの創作を見たいけど、どんなにゆったりした内容でも実写の世界を見るのはなんかしんどいな…って日にアニメテンポ映像は苦にならずに見られて助けになるときがある

そんなときにもしこの作品があったら最高だろうな…っていうもの自分にとっての「アニメ化してほしい作品」なんだと思う

夢路行の「夜話」とかまさにそんな感じで見たい、実写ではきっと役者の印象が強くなりすぎる気がする…

あとずっと忘れられないんだけどこれhttps://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000310167の動く赤べこかわいいんですよね…本当に動いたら絶対もっとかわいいから見たいの

そういう想像するのはちょっと楽しい、考えるとき頭の中ですでにちょっとアニメとして動いてるから完璧で非の打ち所のない理想アニメとして

anond:20240507151139

広告で見た漫画

広告だと数コマしかいから、あの女の子生物知識無双()する漫画なんだと思ってた

かにまとめだと最後に急に雑になってるね

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