はてなキーワード: ギャップとは
ストーカー事件からの諸々で「自分は色恋営業にはハマらない、何故なら異性が自分を好きになってくれるなんて期待していないからだ」という意見が男女問わず散見されたものの、実は期待しなさ過ぎるというのも危なかったりする
脳のやる気スイッチは「いいことが起きたからやる気が出る」「悪いことが起きたからやる気をなくす」というものだが、この良い悪いとは何で決まるのか?それは自分の予想だ。つまり、自分の予想より良いことが起きればやる気スイッチが入り、予想より低ければやる気が失われる。そしてその度合いは、予想と現実のギャップに比例する
すると何が起きるのか。異性にハナから期待していない人間は、異性からの対応をかなり低めに見積もるので、そこに普通かそれ以上の対応をしてきた異性が現れると、予想と現実のギャップに脳がハックされてしまうのだ
そしてそれは、お金を出せば会える異性よりも、偶然知り合った(と思い込んでしまう)異性に対して起きてしまう事が多い。何故なら、お金を出して会える異性に対しては「お金を払った分は接待してもらえるはず」ということで多少は期待度が高くなり、ギャップが少なくなる。一方で自然な、お金を介さない、自由意思に近い出会いをした異性には期待度が低めのままなので、そういうタイプに温かくされると、予想と現実のギャップの大きさにコロッといってしまうのだ
そうやって異性をハックしてきたのがりりちゃんであり、あるいは木嶋佳苗である。彼女らはそんじょそこらの水商売の人間よりも鋭い毒牙を隠し持ちながら、表向きは純粋な人間を演じ切った。そしてこういうタイプは、期待していない人間に特攻を持っている
冒頭に書いたストーカー事件の犯人は常軌を逸した人間だったのでちょっと例外だが、事件になっていない部分ではもっとまともな人々が密かに搾取されていると増田は推測する。ということで、そんな人々に増田から伝えたいことは一つ。それは、騙されちゃってもいいやと考えることである
何か価値のあるものを得たら、それを知った誰かから狙われ、落とされてしまうかもしれない。それでいいじゃないか。たとえ騙されていたとしても、騙されている間は人生で一番幸せだったりする。それなら、そんな体験をさせてくれた相手に感謝すればいい
なので、自分の価値に期待し過ぎないことは危険であり、他者から自分への対応に期待し過ぎないことも危険であり、そして何より自分の理性に期待し過ぎるのは危険である。もし何か目的を持った人にアピールをされたら、素直に喜び、そしてどこかで察すればいい。それが積み重なることで、本当の好意と裏のある好意が分かるようになる。人生は楽しんだもの勝ちだ
女は基本的にルールを守り、コミュニケーション能力が高く、他者を思いやる力がある。それ故に、女は女であるというだけで女からの恩恵を受けやすく、また返報の作法を学ぶ機会に恵まれている。
もちろん、女社会に所属し続けるためには自分自身も一定の対人スキルを持つことが求められる。しかしそれさえできていれば女としての恩恵を受けられる上、別に対人スキルがなくても受けられる恩恵もある。
スキルがなくても受けられる恩恵として、例えば公共施設の清潔度が挙げられる。男子トイレや男性浴場が汚物でひどく汚れていたという話をたびたび耳にするが、女子トイレや浴場でそんな光景は見たことがない。女には他人に迷惑をかけないよう躾けられた人の割合が高く、後始末のスキルの低さや悪意からわざと他人に迷惑をかける人の割合は、男のそれより遥かに低いのだろう。
また、女は女同士で助け合ったり協力する姿勢があり、それを美徳とする考え方が根付いている。男性は競争することを求められるせいか、協力や助け合いはぬるい行為だと一段低く見られているように見える。
総じて女が女に対して行う行為はギブが多く、緩やかなギブの循環による豊かさが女社会にはある。対して男社会はギバーからテイカーまで幅広い人種がいて、厄介なテイカーを統制する手段もないため、全体的に荒んだ雰囲気になっているように思える。
この傾向は、女の友情が薄っぺらく、男の友情は厚いものだという説にも繋がると考えられる。すなわち、女は基本的にほとんどの人はまともなので、友人を厳選する必要もなく、場当たり的な人間関係でも上手くやっていける。一方で男は人種の層が幅広いため、ある程度は自分が付き合いたいと思える友人を選別する必要があり、その結果として厚い友情が形成される。つまり友情の厚みは女の薄情さや男の情の厚さを示すのではなく、むしろ信頼できる同性の多寡に応じて決まるのではないかと考える。
また、女が男に文句を言いがちなのも、男がそれに黙って耐えがちなのも、女の中の「人間」の水準は高く、男の中の「人間」の水準は低いというギャップから来ると考えられる。あり得ないほど低い水準の同性に出会い、人間の本質について諦めをつけている男性と、ある一定の水準を満たす同性がほとんどなため、低い水準の人間には悪意や怠惰を感じてしまう女性の違いである。
こうした差異は、XX遺伝子を持ちある程度の劣性遺伝を補完できるためにバラつきの少ない女という生き物と、XY遺伝子を持つために変異やバラつきの大きい男という生き物であるが故のものである。それ故にこの差が覆ることはないものの、それを踏まえた上で私は女に生まれて良かったと思う。
女たちの暗黙の協定の上に成り立つ公共財の恩恵は大きい。男がその世界に憧れる気持ちも分からなくはないが、女の心情を想像したり理解したりしない性欲丸出しの自称トランスジェンダーが歓迎されないのは、性欲が見えて気持ち悪いことの他に、女社会の恩恵のみを啜るテイカーであることが全く隠せていないことが原因だ。
自分は社会経験も豊富ではない上、今まで小さい会社に勤めていただけだったから、こういった仕事は初めてだった。
で、新人たち。まぁ見事に挨拶もしない、返事もしない。こちらが問いかけても全く無反応。
一人だけ反応しようと素振りが見られるが、周りが静かすぎて合わせて沈黙する結果、全員が無反応。
自分たちが社外の人間だからだろうか、とも思っていたが、直属の上司にも全く同じ反応。
「連絡事項があります」と声をかけても、喋ることをやめない。
まぁ、社会経験のなさか……よく言われるZ世代の特徴か……?とは思いながら、そこは現状様子を見ている。
ちなみに、ここの社風はなかなかに古風なThe 体育会系だ。(研修プログラムの中に、走り込みや登山などがある)
そんな感じだからか、勝手な偏見で「こんなだりぃ事やってられっかよ!」みたいな、反発心があるかといえばそこは全然なかった。
とにかく自主性がない。いわれたことはきちんとやる。その代わり、いわれたこと以外は全くしない。
今回の学習方針が「自主性を育てる」だったのも相まって、割と研修者に決定権を委ねる、という事を多々行っているが、皆とにかく困惑する。
誰も動かない上に「いやそっちで決めろよ」という空気すら流れる。
そんな研修者たちの自主性のなさや熱量の低さと社風の古式ゆかしいシステムが、第三者から見ていてあまりにもアンマッチだった。
都会とは到底言えぬ場所に会社を構え、その周辺に引っ越しをさせる。ある人はアパートやマンションを借り、ある人は社宅へ居を構える。
居住地でさえ会社に縛られる。その他の様々なアクティブな雰囲気をまとった行事もあいまって、研修者の性質とのギャップを感じ、頭をひねった。
自分なら間違いなく息苦しさを覚えて、こうも変な風習に縛られるのなら、さっさと離脱してしまうだろうな、と考えた。
でもすぐに、こういうのって割と社会人として普通なんだろうな、と思った。
自分の社会経験の薄さもあいまって、判断に困るのだが、それでもある種自分に社会性がないのだな、と気付いた。
私はアラサーの女だが、会社辞めて暇なので記憶を頼りに書いてみようと思う。
該当する中高生の女の子がちょうど読んでくれるだなんて思ってないけど、どこかの誰か一人の心を軽くできる可能性が、わずかでもあればね。
いつも仲良くしている3〜6人程度のグループから「なんとなく避けられている気がする」と感じた経験がある人は、全国にたくさんいるだろう。
大人になって思い返せば、「そんなこともあったな」と思い出になるだけの人がほとんどだ。
「あの経験以来、コミュ障をこじらせている」という人も少なからずいるけど。
でも中高生のあなたは「大人になったらどうでもよくなるよ」と言われたところで、
「今が苦しいからなんとかしたいんじゃい(怒)」と言いたくなるよね。
止まない雨は無いとかじゃなくて、今降ってる雨がキツイんだってのにな。
大人に相談しても「世の中いろんな人がいるからね〜」みたいな、何の解決にもならないことしか言われないし。
私の経験は、以下の通り。
・中学2年生の頃。
数日前に、私以外の3人で温泉施設に遊びに行き、アイスを買って、こぼしてしまったという爆笑エピソードがあったそうだ。
話についていけなくなって以来、距離感を掴むことが難しくなった。
修学旅行当日も、横一列になって並ぶ3人の後ろを、私は歩いていて、一生「友達ってなんやねん・・・」と考えていた。
文化祭が終わった後、トイレに向かう廊下にて、打ち上げで焼肉に行こうという話題に。
ハブられたくねえ〜〜!と思った私は、必死に食らいついて「私も行きたいんだけど…」と言った。
沈黙する4人。
必死に「え?ダメな感じ?笑」と訴えるも、何も言わないまま、4人のうち3人がトイレに消える。
トイレに入らなかった1人から「ごめん、〇〇(私)が入っていないLINEグループがあるんだよね…」と打ち明けられた。
仲が良かったはずの人と、上手く付き合えないもどかしさ。
強いストレスを抱えることになった。
こじれた考えを持つようになり、自分に価値がないと思い込み、常に死にたいと思っていた。
高校3年生の夏からは、大学に進学するために、予備校に通っていた。
予備校では、別の高校だけど同じ志を持つ同級生が多数いて、とても気が合った。
私は予備校の友人に、文化祭の打ち上げで、ハブられたことを打ち明けた。
その友人は、「どのグループに入るとか入らないとか、気にならない」といった雰囲気でありつつも、
グループ絡みに疲れて「私もそうなりたいから、どうすればなれるのか教えてほしい」と聞いた。
彼女の答えは「基本は独りで、たまに普通に喋るといいよ」とのことだった。
シンプルな答え。
昼休みは「ぼっちなんて、何も気にならない」という顔で昼食を摂り、次の授業まで自習室で勉強。
たまに近くの席の生徒と「課題やった?」「やってないwやばい見せてw」なんて他愛もない話をした。
それ以外は、ひたすら勉強に注力した。
なんでこんな簡単なことが、今までできなかったんだと思った。
これを意識することで、他の人とほどよい距離感の保ち方がわかるようになったから、本当に良かった。
もちろん元の関係に戻れる見込みがあるなら、その努力をした方がいい。
わざわざ友情を手放す理由なんてない。友達は大切にした方がいい。
最終手段として「基本独りで、たまに普通に喋る」を試してみてほしい。
寂しい。毎日が楽しくない。ハブったメンバーが憎い。みんなにどう見られるか怖い。恥ずかしい。
慣れるまでは本当に苦しい。人間関係って本当に難しい。消えたくなるくらい辛い。
でもいい距離感を掴めるようになれば苦しい気持ちから徐々に解放されていくようになる。
中学・高校は脳の成長が人によって全く異なると思うんよ。(私は専門家でも何でもないですが…)
何を面白いと感じるのか?
将来どんな人になりたいのか?
何が欲しいのか?
何をされたら嬉しくて、何をされたら嫌なのか?
そういった考えが、13歳くらいまでは大体なんとなくみんな一緒なんだよね。ぼんやりしているから。
でも思春期は、感性が人によって全く違う方向へ成長していく時期だと思います。
みんなが面白いと笑っているのに、あなたは面白くないと感じるかも。
あなたが楽しいと感じているのに、みんなは楽しくないと思っているかも。
そのギャップがなんなのかわからなくて、息苦しいと感じるかも。
それはあなたが、周りのみんなより少し大人な視点を持つようになっただけだ。
大人になったらぼっち耐性あるってかなりすごい長所になるから。
いきなり知らない人たちの中に放り込まれても「たまに普通に喋ること」ができる人って、会社とかだと重宝されるんだよね。
いずれはいつメングループで毎日会って遊ぶなんてことなくなるんだから、それを早く経験するか遅く経験するかの違いでしかないのよ。
友達や先輩いないと重要な情報を知らないまま単位取れなかったりするからな。
進学先決まったら#春から〇〇大のハッシュタグで入学前に関係作っとくのは大事です。
その辺は自分で調べてください。
寂しがりな女もそれはそれで可愛らしいけど、22〜3歳くらいになってもそうだと、少し重い&イタいと感じる男性は少なからずいるぞ。
思春期に傷ついた経験があって、人付き合いに悩んだから、同じ悩みを持つ人の気持ちがわかる、孤独が怖くなくて、自立した人間。
そんな、優しくて、少し変わっているあなたを、本気で幸せにしたいと愛してくれる人が、きっと現れるはずです。
どこかで悩んでいるあなたがいつか幸せだって言える日が来ますように。
ちなみに、卒業式の時に、「LINEグループがある」と打ち明けたその1人は謝ってきた。
打ち明けられた日以来、勉強を頑張って私はそいつよりもいい大学に進学するので「いいよ、お陰で〇〇大学に入れたし」と謎マウントを取ったのが最後の会話だ。
覚えてるかな。今でもお前のことは嫌い。
○ご飯
朝:納豆たまごかけごはん。豚汁。昼:フライドポテト。夜:餃子、もやし、にんじん、しいたけの鍋。ネギたまごおじや。間食:アイス。
○調子
むきゅーはややー。おしごとは、おやすー。
○AMBITIOUS MISSION
・はじめに
原作はSAGA PLANETSから2022年に発売された18禁美少女ゲームの全年齢移植版を遊んだ。
北海道沙幌市を舞台にクラーク博士が残した伝承、12個の宝石とそれを収める台座で構成されたお宝を巡り、怪盗、探偵、警察、盗人、泥棒などが入り混じるクライムサスペンス。
金色ラブリッチェとは同じ世界のようで、ちらほらと見知った顔が登場する。
メーンヒロインの怪盗ミスアルテが掲げる「みんなのハートとため息を盗む」というポリシーを実現する様に、主人公の根津御影が共感し協力することになるのが導入。
怪盗が犯罪者であることは口酸っぱく言及され続けるが、法律よりも優先すべきことがあるキャラクタの心情に共感でき始めてからが物語の本番。
めちゃくちゃ面白くて最高に楽しいゲームだったので、感想を書いていきたい。
主人公の根津御影の一人称が基本的な視点になるが、まず彼が怪盗ミスアルテに一目惚れ、もといハートを盗まれるエピソードから始まる。
そのため、まずはこのメーンヒロインミスアルテが魅力的でないと話に入り込みに食いのだが、めちゃくちゃ格好いいキャラで、これに惚れない男はいないと納得させられる。
自身の行いが法律で裁かれる悪であることを強く自覚し、しかしその悪を持ってしか成し得ない大志を掲げる。
義賊的な振る舞いをしながらも、結局は自身の個人的な大志のために悪を成すミスアルテの立場は、口で言うのは容易いものの、具体的に納得するのは難しい。
しかし、本作では一番最初のエピソードで、早速主人公が抱える大問題、自分を育ててくれた養護施設の取り壊しを阻止するという目標を、ミスアルテがかなりあっさりと成し遂げてしまう、それも自身のポリシーを実戦しながら。
もうこの最初のエピソードから一気にのめり込まされ、物語の要素がたっぷり詰まっていて面白い。
夜の街を飛び回る怪盗の痛快さ、腕力や体力だけでなく知恵を使った騙しのテクニック、怪盗部と呼ばれるミスアルテをサポートする面々のプロフェッショナルさ、そして幾度となく繰り返し語れるハートとため息を盗むというポリシーの格好よさだ。
段取りを立てるパートがちょうどいい塩梅の文量なのが心地よく、怪盗目線で事件を起こしていくのが面白い物語なんだとすごく伝わってくる。
この段取りの部分では後に書くミスアルテの仲間たちも活躍するのが特に良きだった。
リアリティラインがわかりやすく引かれ、かなり無茶なことをしているが、開幕のエピソードが作品の自己紹介として読者もまさにため息をする暇もないし、ハートを盗られたと感じさせられた。
・怪盗部が仲間になっていく過程の楽しさ
怪盗ミスアルテに助けられた主人公は、自身も怪盗ミッドナイトとして、怪盗業に勤しむことになる。
この自身の名前を名乗るシーンのポエミーでキザったらしい部分で、ヒロインだけじゃなく、なるほど主人公の根津御影も大きくフィーチャーされると、予見できるのが面白い。
ミスアルテとミッドナイトは、高校生をやりながら放課後に隠れて怪盗を行う。
そのため協力者達と表向きは文化系の部活を装いつつ、その実は怪盗をするので、怪盗部という謎部活感のある設定が登場する。
顧問のカリス先生はラッキースケベ枠兼鬼教官キャラで、訓練の最中にエッチなハプニングが起こるわかりやすい美少女ゲームらしさが楽しい。
訓練でのお茶目なシーンがあるからこそ、怪盗パートでの頼れるサポート役とのギャップが良いキャラ。
男性ながらメイド服を着てお給仕もしてくれる小林つばめ君は情報解析やオペレーターの仕事をしてくれる。
怪盗部の男性は彼と主人公だけなので、最初から距離感が近いし、何より押せばすぐヤレそうな気の弱さが可愛いキャラだ。
彼女のメイク道具は特殊な素材でカメラやビデオで撮影してもボヤけて焦点が合わないというSFガジェットなので、決して無駄な職業ではない。
夜の街を駆けるために強力な足の補助具やグライダーなどの怪盗道具を練習するパートが結構長くあるため、所謂修行パートのような楽しさがあった。
金色ラブリッチェとの設定リンクのおかげで、あいつよりはまだリアリティのある設定だとある種勘違いしてしまうの設定の妙もある。(あちらでは完全にすこしふしぎの領域に入っていたので)
そうして怪盗部の面々との交流を通じて、主人公は怪盗ミッドナイトとして成長していき、各ヒロイン毎のルートに分岐していく。
僕がプレイした順序だとまずは、メイク担当にしてギャルの本郷虹夢ルート。
共通ルートでは怪盗が主役の痛快エンタメだったが、個別のルートでは諸々の事情があり怪盗の動きは控えめになる。
ここは正直言ってストレスの溜まる部分で、共通ルートではアレだけ自由だった怪盗部が社会的な圧力で身動きが取れない展開はモドカシイ。
虹夢のルートでは、SNSで様々な人の暮らしが容易に見えるからこそ、資本の格差を感じる人の辛さがテーマになっていた。
共通ルートのエンタメ一辺倒から一転して、結構真面目なテーマを扱っているし、作中での言及も安易に極論や結論に飛び付かず丁寧な議論が多く、作風の違いはあれどこれはこれで面白かった。
もちろん怪盗が身動き取れないことや、議論のくだりはタメの展開で、最終的にはテーマ通り、みんなのため息とハートを盗むことになる。
そこにメイク担当のギャル虹夢が当番のルートであることを踏まえた仕掛けがキマるのが、美少女ゲームにおける怪盗の書き方になっていて面白い。
虹夢はSNS強者でフォロワーが大勢いるアルファツイッタラー(今はインフルエンサーというらしい)なので、その立場を利用した仕掛けは現代ならではの仕掛けで、部品が現代的になり、かつその根底にヒロインの可愛さがあるなら納得の出来で良かった。
彼女のルートで悩みの種になっていた、SNSのせいで浮き彫りになってしまう格差が、それでもそうやって誰かに映える魅せ方をすることを前向きに肯定する明るいシナリオなのも良いポイント。
・血よりも濃い関係
続いてプレイしたのは、盗人を自称する第16代石川五右衛門のルートだ。
見た目は小さい後輩女子なのだが、盗人を盗む盗人を生業とする端的に言うと忍者のキャラ。
忍者なのでミスアルテやミッドナイトが使うガジェットなしでも技術と筋力だけで同等のアクションをやれちゃうすごいキャラ。
怪盗部を取り締まる側の立場ではあるが、ミスアルテの口八丁に巻かれて仲間になってしまう。
彼女のルートでは血よりも濃い家族の関係がテーマになっている。
主人公は親がおらず孤児院で育った経歴を持つが、彼女は先祖代々の石川家を継ぐために母親の蜜子の命令を絶対視している。
そんな対象的な二人の恋愛エピソードが主で、他のエピソードとは結構毛色が違うかもしれない。
ヒロインの母親蜜子さんの存在感が大きく、正直言って途中これもう蜜子ルートでは? と思ったところもあったぐらいだ。
(実際、原作では蜜子さんとのシーンもあるそう)
エピソードとしてはラブコメらしいラブコメで、怪盗のお話はちょっと添え物感があったかもしれない。
攻略ルートが無いサブキャラ達にも魅力的なキャラが多いが、中でも男性キャラで親友ポジションの小林つばめ君はとても可愛い。
かぐやに仕える従者で、男が年頃の女性の側にいることを問題視され、嫌々ながら女装をしているキャラ。
怪盗の仕事でもオペレーターとしてサポートしてくれ、平常時の知性面では非常に頼れるキャラだ。
その上で怪盗部の中では、唯一の男友達なので、主人公と気安い関係を築いていく。
聞き分けが良い性格を逆手に取られて下品なことをされてしまうのがコメディながらもエッチで可愛い。
設定解説パートを任されることが多いので、一生懸命長セリフを喋るのも頭良い可愛い。
押しに弱いところが非常にエッチで、義務の女装なのに下着まで女性ものにさせられるくだりはとても良かった。
18禁版ではお楽しみエピソードを補完する追加パッチが配信された人気キャラなのも納得。
彼が主役のボイスドラマなどもあり、要チェックしたい。
そして、本作のメーンヒロインミスアルテこと有瀬かぐやのルート。
虹夢と石川のルートは怪盗のエピソードが控えめだったが、こちらではたっぷり楽しめる。
共通ルートの延長線にはなるが、そちらの感想の通りの面白さが続く。
それと並行しながら、かぐやの大志、姉のあてなを救うことの難しさが少しずつ開示されていく。
有瀬かぐやは有瀬家という北海道の要所に親族を多く送り込んでいる超金持ちの家系の跡取り候補。
この有瀬家の跡取りを巡る騒動が話の主軸になっていく。
ここは「もう詰んでいる」ことを理解させられるため、かなり息苦しいお話だった。
設定が繋がっている金色ラブリッチェの理亜ルート彷彿とさせるどうしようもなさで、法律に縛られない怪盗であったとしても方法が思いつかない。
しかし、SFガジェットの登場でそこが大きく動き出すことになる。
ワクワクする導入で、かなり後半の登場なので、ここからまだひっくり返すのかと驚いた。
しかし、ここは正直文量に物足りなさを感じてしまった惜しいところでもあった。
SFガジェットによってすごく大きな変化が起きるため、もっと色々と掘り下げを読みたかった。
もっとじっくり読みたかったところだが、あくまでそのガジェットにまつわるセンスオブワンダーを楽しむのはストーリーの主題ではないのだろう。
このルートのヒロイン、かぐやが怪盗ミスアルテとして姉を救いたい、その感情の掘り下げと描写こそが本懐だと感じられ、情緒的な文章もたっぷり読める。
助けられる姉側の感情の掘り下げ、姉妹の怪盗への想いがブレないことが、最初から首尾一貫し続ける。
この二人が何が起きようと分かち難い関係だったことが判明するシーンは、今作屈指の名場面だ。
ここの仕掛けの妙は、声優の小高志季(安玖深音)さんの演技力も光っていた。
このシーンは視点人物が妹のかぐやになっているため、地の文が彼女のフィルターがかかっていること、スチル絵のインパクトとと、あの仕掛けに向けての工夫は各所にあるのだけれど、声優の演技次第では興醒めも良いところなので、難しい設定をしっかり演じ分けていて、とても素晴らしかった。
「あてな」の掘り下げこそあったものの、裏の裏をとっていったとき、どこまで踏み込んで良いのかのバランスをうまく演技が補強していて、すごく印象深かった。
そんなわけで、怪盗ミスアルテのエピソードはこのルートで終わるものの、作品全体を通じての大きな謎は次のルートに持ち越される。
あてなのルートということにはなっているし、恋愛のエピソードもあるものの、主演は主人公の根津御影こと怪盗ミッドナイトだ。
彼が何者なのか、あのSFガジェットとの関係はあるのかなどの謎が全て解かれる綺麗なエピソードになっていた。
ばら撒かれたパーツがしっかりと全て必要な場所にハマっていく快感が流石の構成力だった。
彼が、みんなのため息とハートをどのように盗むのか、本作最後の怪盗パートでそれが明かされる。
この仕掛けが明らかになるシーン、最初からここに集約することが決まっていたであろう綺麗さで、物語の全部がこの一点に向けられているような万感の思いがこもってすごく良かった。
前作金色ラブリッチェへの目配せも意識したシーンになっていて、シルヴィア達の選択すらも内包した力強いメッセージ性、格好つけることの大切さすらもあった。
ハートとため息を盗む。
繰り返し、繰り返し何度も言及される言葉だが、本当に端的にこのゲームの内容を示していて、良い言葉だった。
・おわりに
最高に面白かった。
敵役の感想はほとんど書けていないし、SNS以外の社会派なテーマのエピソードが獣害や環境問題など他にもいっぱいあったし、仮想通貨などの現代的なガジェットの面白味、金色ラブリッチェからのゲストキャラがあの二人であることの意味など、まだまだ語りたいことは沢山ある。
執着の感情がわかりやすく、弁が達者で、かつ作戦がかなり泥臭く、そして彼なりの愛の形もあった多様な面がある良い敵役だった。
悪を成す点では主人公たちと同じだが、その有り様が相反する点があることで、より立体的に怪盗が成すべき思想が見えてくるのが好き。
良かったシーンを全て書いていくと、物語全てを書き下すことになってしまうぐらい、本当に面白い作品だった。
導入では魅力的に誇張されたキャラクタ達が、中盤では社会的に地に足をつけて生きなければいけないもどかしさで溜まったストレスを、一気に解放する完璧なオーラスの展開は、本当に爽快で気持ちの良いスカッとした面白さだった。
特に三人目の怪盗、ミスミネルバにまつわるスチル絵が出てくるシーンはどれも最高にキマっている印象深いシーン揃い。
声優さんの演技、立ち絵と背景絵、スチル絵、BGM、SE、そしてテキスト、テキストが主体のアドベンチャーゲームを構成するそれら全てのどれもが、完璧なクオリティで、ゲームって楽しいなあと、胸が熱く滾りながらプレイできた。
ハートとため息を盗む怪盗達のエピソードをもっと沢山読みたいと思わせる、良い意味での余白がモドカシくもある。
大好きな作品です。
参考
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2022/202208/202208_07.html
ただ、おれも詳しいわけではないし、厳密にジェンダーギャップのことを論じたいわけでもない。
おれは「多くの人が日本は男尊女卑だと言われても気にしない」理由を示したいだけなのでで、一般人のジェンダーギャップ認識ってこんなものでしょって話ができれば十分。
アメリカの田舎のことは知らん。「田舎」で一括りにしていいとも思わん。日本の田舎だって亭主関白の県もあれぱカカア天下なとこもあるし、アメリカも色々あるんじゃないですかね。
リアルの友達作りって、普通は同じ階層の中から選びますよね。同じ学校・職業・習い事等のコミュニティから、趣味が同じだったり性格が合ったりする人を見つけ仲良くなります。そうすると、必然的に金持ち同士、貧乏人同士、頭がいい人同士、運動できる人同士など階層が同じ2人が友達になります。
しかし、ネットや同人界隈は違います。ネットで何度も会話してこの人は性格が合いそうだから大丈夫!と思っても、いざ会ってみたら衝撃的なことが起こりまくります。「相手が生活保護だと判明してそれなのに同人誌買いまくってて引いた!」とか「まさかの金持ち御令嬢で札束ばら撒いてて驚いた!」とか「なんで普通に犯罪してんの!?」とか。すべて階層が違うから感じるギャップです。
そういった普段自分の階層で生きてる分には出会わない「非日常のモンスター」と仲良くなるのは至難の業なので、だから同人での友達作りは難しい。このダイアリーを開いたあなたもそう思いませんか?
みんな当たり前のように言う
そりゃそうだと思う
年齢的なギャップをひっくり返すには、不老不死の社会にでもならないと無理だとみんな言う
30年間童貞として歩んできて、ようやく得た気付きをここに記そうと思う。
童貞とは?
→ ①自己変容を極度に恐れる者(ネガティブ面)②無知が故の空想世界の覇者(ポジティブ面)
この2つの要素に大別できると考える。
①童貞が恐れる変化とは何か?
例:異文化に触れたり、世界標準的な考え方を学んだりすることで、
旧来の日本的な価値観・考え方が上書き、抹消されるのではないか?という恐れ。
<変化に対する望ましい受け取り方>
→ 既存の価値観が無くなるのではなく、新しい情報と融合して進化する、
あるいは、新たな価値観と自身の価値観を照らし合わせ、適切な取捨選択が行われる現象と捉える。
・経験の不可逆性
例:その行為を行うことで、行う前の自分に戻れなくなるのではないかという恐れ。
自らの手で人を殺めてしまった、過ちを犯してしまった、女性を汚してしまった etc.
<変化に対する望ましい受け取り方>
→ 性行為は必ずしも男性側が(女性の何か神聖さを)搾取する行為を意味する訳ではない、と捉える。
(特に取り沙汰される)男性の性欲を悪とする風潮に流されない。
②未経験、無知が生み出す無限の想像/創造力 (ただし、百聞は一見にしかず)
例:目の前にニンジンが吊るされた状態ゆえに走り続けることができる
体験・経験したことがないからこそ「知りたい、理解したい」と想像を膨らませ、興味が持続する。
経験による固定観念、先入観を持たないニュートラルな視点で物事を考えることが出来る。
<注意すべき受け取り方>
→ 得てして美化されたイメージを抱きがち。
独り暮らししているとやっぱり寂しい。ハグしたりして安心できる相手が欲しい。
女子にキモがられていじめられた中学時代は、異性と話すことすら恐ろしかった。高校大学は良い友人に恵まれだいぶ良くなったが、相手の深い所に触れていくようなコミュニケーションはできなかった。
本当は彼女が欲しいし結婚したいくせに、自分なんかがそう思うことは恥ずかしいことだと思っていた。まわりの同期は当たり前のように彼女がいる話を耳にして、そうでない自分には欠陥があるよう感じたこともあった。
だが、現状を維持した場合の未来を想像したとき、よほど運が良くない限り、何も起きないし変わらないことが想像できた。
そこで、とりあえず、ハグしたりセックスできるいとおしい異性がいて、愛情を感じることができて、とても落ち着ける状態になりたい。まずは、それを正直に認めることにした。そうしなければ、何も変わらないと思った。
ただし、いくつかの趣味を続けられることが条件だ。ずっと長い間のめり込み続けている趣味がない人生など、考えられない。趣味を諦めねば彼女を作ったり結婚できないのであれば、潔く諦め寂しさは我慢する覚悟を持とうと決めた。
私が入社した会社には、伝統的な問題解決手法がある(研修でやらされた)。この方法では、まず「あるべき姿」と「現状」の間にあるギャップを考える。いとおしく安心できる関係の異性がおり、趣味と両立できることが、あるべき姿。趣味は満足だがそういう関係にある異性が居ないことが現状であり、理想とのギャップである。
あとは問題点を具体的に特定し、目標達成時期を決め、なぜなぜ分析して対策を取っていくだけだ。えらく不器用で堅苦しいやり方だと私でも思うが、こうでもしない限りダラダラと意味のない時間が過ぎるだけだ。今までがそうだった。今までと違うやり方であれば何でも良いのかも知れないが、恋愛など全く分からないので、客観的に考えられる手法の方が良い。
とりあえず前向きにやっていくしかない。
田舎に足を踏み入れて3週間が経過した。初期配属がここになることは承知していたが、思っていたのと現実とのギャップに今まさに苦しんでいる。まさかこんなにも地獄のような場所が存在するとは思わなかった。都会の華やかな生活から突然引きずり込まれ、絶望の淵に立たされている。田舎と言っても10万人以上の人口はあるし駅近くの見た目は綺麗な町だが、その内実は汚れきった噂と陰湿な人間関係で溢れかえっている。
この田舎の職場はまさに地獄の業火で焼かれているかのようだ。他の部署や社員の家族までがターゲットにされ、悪口と陰口が絶えない。都会でも厄介な同僚はいるんだろうが、こんなにもひどくはないはずだ。上司や同僚から漏れ聞こえるプライベートな情報には唖然とするばかりだ。さらに、女性である私は見下される扱いを受けることも珍しくない。
雑談から個人情報を無理やり聞き出され、プライバシーが踏みにじられる日々。新卒からいきなり転職することもできず、逃げることもできない。この田舎地獄から脱出する道が見えない。
息抜きの場所もなく、休日も地獄のようだ。観光地も飽き飽きし、同僚との遭遇を恐れて引きこもるしかない。こんな日々が私の未来なのだろうか。都会に戻りたいと切望するが、その希望がかなう日は来るのだろうか。どうせなら死ぬ方がましだと思うことさえある。
女性でありながら、この田舎の閉塞的な社会に挑むことは地獄そのものだ。男性の支配下にある職場で、女性はいつも不利な立場に置かれる。都会でのキャリアを持つ女性にとって、この環境は耐え難いものだ。私たち女性は、自らの価値を常に証明しなければならない。それが私たちが抱える負担だ。この田舎の閉塞感と女性としての私の立場。その両方が私の心を苦しめ、私の生活を地獄に変えている。だが、私はあきらめない。いつかこの地獄から抜け出し、自由な未来を手に入れる日が来ると信じている。
X(Twitter)のフェミやリベラルやママ垢の日本像ってかなり歪んでないか
で日本の産前・産後・育休制度が国際的に極めて手厚いことが示された。
ここに私は予言する。
これからは10年後、日本の手厚い育児制度は、どちらかというとその導入を主導してきたジェンダー論者(女性学でもフェミニズムでもリベラルでも何でも良いが)や、その影響力の強い政党(今なら立憲とか共産党だが将来どうなってるかは知らん)から猛批判を浴びるだろう。
概ね以下のような批判となるだろう。
◯長期の育休産休制度があり、またそれを取ることが推奨されたせいでスキルや所得、社会的地位の向上の機会を奪われた。
◯この手厚い長期の産休育休は女性の低待遇を固定化し、家庭に縛り付けるために敢えて導入されたものだ。
◯米英を見よ、彼らはすぐに職場復帰してキャリアに穴があかないようにしているではないか。それに比べて日本は男女差別が残っている。
長期職場を離れるせいで地位向上が目指せないというのはゴールディンの議論のとおりで、日本のジェンダーギャップ指数が低い理由の一つになっているなどある程度筋が通っているのがたちが悪い。問題は誰が望んだかだと思うんだが。
近い将来、日本の手厚い育児政策は、それを必要だとしてきた者たちにより猛批判を浴びるだろう。
キャッチフレーズは「私達は休まさせられた」だろうか。
10年としたのはだいぶ安全よりで、3年以内にその兆候が見られ、5年以内にそういった論調がリベラル論壇では標準的になっていると予想している。