はてなキーワード: 深蒸し茶とは
「コーヒー」と表現される飲み物は、実は種類がとてもたくさんあると感じている。
コーヒーにまつわる議論が尽きないのも、自分にあったコーヒーがわからないのも、
大抵の場合は対象がきちんとフォーカスできていないからだ、と言いたい。
「お茶」は緑茶、紅茶、ほうじ茶などの大まかに味のイメージが湧く名前があり、広く認知されて使い分けされているように思う。
抹茶・玉露・深蒸し茶などと、抽出方法、品質、加工の種類などでも名称が変わったりして多少は混乱するが、それでもその飲み物がどういう味なのか大まかな共通認識があるのではなかろうか。
一方コーヒーの場合、缶コーヒー、コーヒー牛乳、インスタントコーヒー、レギュラーコーヒーなどをすべて「コーヒー」と言いがちだが、それぞれ別のジャンルの飲み物なので話が合わない。
またレギュラーコーヒー以外は、ベースのコーヒー自体は味の傾向がほとんど同じで、深く焙煎した香りと苦味を特徴としていることが多いため、「コーヒー」の中では狭い範囲の飲み物だ。これを「コーヒー」と認識している人も多かろう。
実際の「コーヒー」には深煎りも浅煎りもあるし、エスプレッソもドリップもある。品種や産地、加工方法などで分類することもあるし、加糖やミルク、クリーム等で調味することもある。それぞれ全然違う味・香りの飲み物になるのだけど、「コーヒー」と呼ばれちゃう。
「ワイン」と言って赤ワインと白ワイン、スパークリングワインなどを一緒くたに語ることはあまりないのに、コーヒーではそれが起きているのではなかろうか。
言葉は文化的・歴史的にどのようにその対象と触れ合ってきたかが影響するし、地理的な差も大きいので仕方ないのだけど、なんだかなぁ・・