はてなキーワード: 入浴車とは
今日は友人から聞いた訪問入浴サービスの現場の実態について書く。
まず訪問入浴サービス(以下、訪問入浴)とは「自宅の浴槽では入浴が困難な方に対し専門のスタッフ3名(看護師1名・介護職員2名)が移動入浴車で、浴槽を自宅に持ち込み入浴介助を行なうサービス」(引用元:http://www.yasashiite.com/subdomains/div_page/04/2/)のこと。
訪問入浴の利用対象者は身体や知的障害をお持ちの方が大半だという(他にも要介護の方なども対象)。
利用者の自宅に持ち込んだ浴槽に利用者の体を入れて入浴介助を行うため、当然身体的接触は多い。むしろ身体的接触だらけだ。
感染症の予防、衛生管理のために当然ディスポーザブル(使い捨て)手袋をその都度はめて仕事に当たっているかと思いきや、実態はそうではないそうである。
なんでも「利用者に失礼」だとか「ご家族の意向」だとか、なんとも情緒的な、それでいて肝心の衛生面の確保を疎かにしていることに無自覚な理由があるのだという。
これには頭を抱えた。前述したとおり利用者は障害をお持ちの方も多く、中には入浴中に排泄してしまうケースもあるという…。
自分が訪問入浴を利用する立場だったら衛生上、当然ディスポーザブル手袋ははめてもらいたいと思うが。
ディスポーザブル手袋を使用したい旨を会社に伝えても、利用者に失礼とかご家族の意向という全く理由になっていない理由でディスポーザブル手袋の使用を認めない。
かといって訪問入浴の利用者はどんどん増えている。需要はめちゃくちゃあるのだ。しかしスタッフの離職率は高い。
毎日何件もの仕事を抱え、身体的には精神的にもきつい労働環境、勤務時間は朝早くからで夜の21時、22時くらいに会社を出るという。
残業時間は月100時間は余裕で超え(過労死ライン超え)、休みは週一。
衛生面を疎かにしてでも利用者に失礼とか、そういう空気を読んだ、非科学的なことがまかり通るサービス、仕事、業界に未来は無い。