2024-08-26

非人証明

どうか、このような文を残して情報大海に消える勝手をお許しください。

私は人間に成れませんでした。

人間の振りも上手く出来ませんでした。

私の父母がこの文を読めば私のことを人間肯定してくださるのでしょうが、それはあくまでも身体的な話でございます

精神は私と私を知る周囲の人々であればご存知かもしれませんが、人間の輪に加わることを億劫に感じておりました。

人間人間足らしめる1番の要素は同族と関わり、馴染んでいく社会生物の面と私は認識しております

そうなりますとやはり、人間との交わりに差し障りがある私は人成らざるものであると定めても不自然にはならないでしょう。

成人は人と成る、と書きます

人に成れぬまま成体になってしまった私を成人と扱うことは正しいのでしょうか。

身体成熟しましたが、内面は未熟な存在

私は私自身を表現する言葉に心当たりがございません。

ここまで読まれた誰かはおそらくアダルトチルドレン、という言葉連想されるでしょうが、周囲にお見えになる子どもたちよりも幾許かは成熟していると自負しております

けれども、成人として扱うにはやや足りぬ成長度、それが私である、というのが私自身の見解です。

私の人成らざる精神を指摘した者曰く、私は上下というもの理解しておらず、礼儀というものが欠けているようなのです。

何せ私という者はクラブ活動のような身近な上下関係に触れる機会を自ら捨ててしまっていたのですから、その欠落は至極当然のことです。

礼儀社会生物として生きるために必須技能でございます

礼儀人間人間コミュニケーションを円滑にするために存在します。

それを習得できていない私は成人には程遠い存在です。

私は、人との関わりを避けるという形で、私自らの手で人間成る可能性を潰してきて参りました。

全ては私の生き方に原因がございます

両親にも、周囲の皆様方にも否はございません。

ただ私がうまく人間に成れず、人間を演じきることもできなかった未熟者であっただけでございます

このような人成らざる者が貴方がた人間社会に長々と混ざるわけにはいきませんのでそろそろお暇させていただきます

人に成りきれなかった者なりに丁寧をこの文章に詰めさせていただきましたが、見様見真似で使用させていただいておりますので、人間の皆様方からすれば不十分に感じる点が多々見受けられるかもしれません。

成人、社会人と呼ばれる身体状態あるいは社会身分を所持している存在が書いたとお思いになれなかったのであれば、それは私の非人証明一助となります

人間に成れた皆様、それではどうかお元気で。

さようなら

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