2024-06-13

スーパーカレースプーン万引きしようとした時の話

中学卒業するタイミング高校に通えなくなってなにをどうしたらいいかからなくて家でずっといた

親もいなくて家でひとりでテレビを見ていた

履歴書さえ持っていけば雇ってくれたとこでバイトをはじめた

でも要領が悪いとかですぐクビになった

少しだけ得たお金で米を買った

電気が止まったのでろうそくを買った

本当にバカでなにをどうしたらいいかよくわからなかった

中学の時の友達が家に遊びに来て色々相談に乗ってくれた

結局ふたりバカな話して笑って終わった

でもそれで元気は出たんだけどだんだん食べ物に困ってきた

やることがないので元々親のものだった長いコートを着て毎日外でうろうろしてた

髪が伸び放題だったのでだいぶ怪しげな雰囲気になってたと思う

近所のスーパーに入ってカレールーを見たときにどうしても食べたくなった

それでそのルーのパックを盗もうと思った

米がまだ残ってるからカレーが作れると思った

スプーンがないと食べられないと思ってスプーンも一個取った

スーパーを出たところで呼び止められた

スーパー事務所みたいなとこに連れて行かれて「わかってんだよ出しなさい」と言われた

恐怖のあまり手が震えてスプーンを落とした

店員はかなり怒ってる風だったけど

机にカレールースプーンを置いたら困惑したような顔になってた

「なんでこれ盗ろうと思ったの」

と聞かれて食べようと思いましたと答えた

そこに別の店員もやってきた

「食べるものないのか?」と聞いてきたので米はありますと答えた

しばらく沈黙が続いて気まずかった

ここから警察を呼ばれたらどうなるのか分からなかったし

カレースプーンというのがすごく恥ずかしかった

こんなにカッコ悪くて近所だしなにもかもが嫌な気持ちになった

しばらく黙ってた店員は「今回はもういいよ、それ持っていっていいよ」と言ってくれた

なんかめちゃくちゃかわいそうな子みたいに思えたらしく同情されてるのが分かった

あとどうしても困ったら店に来なさいとも言われた

一回だけ店に行ったらパンの耳とかをくれた

そのあとなんやかんやでどうにか過ごした

盗みとかはしなかった

少ししたら自分の親も戻ってきてギリ生活ができるようになった

このできごとで自分が感動したとか人に優しくしようと思うようになったとか、そんなんは特にないんだけど

なんだか不思議感覚だったのだけずっと記憶に残ってる

誰ともなんにも繋がってない世界カレースプーンが接点になって唯一人と繋がったような感じだった

スーパーから開放された帰り道、ポケットの中のスプーンを握りながら

あの人達は俺をかわいそうに思ったんだ、俺はかわいそうなのかなとぼんやり考えていた

ただでもらえてラッキーとは思えなかった

それに別にスプーンはいらなかったんじゃないかと思った

なんでスプーンにこだわったんだろう

今思うとそれは自分の中でせめてもの強がりだったのかもしれない

  • 作り話なんだろうけど児相案件やろ…

  • 知的ボーダー、グレーゾーンの可能性ありそう 高校には行かなかったとのことだが就職はした? 市役所とか福祉関係に相談して病院手配してもらって診断受ける それでまた職業訓練受...

    • 文章読めよ 働いたけどクビになったって書いてあるだろ あとポリテクは要領わるい子は落とすよ 俺がそうだったから分かるんだ

    • 知的ボーダーにこんな文章書けるかね

  • 弱者男性だけど、今はもう少し良い暮らし出来てるのかな?増田に書き込めてるし

  • 家にスプーンはなかったのかな

  • これで文書力があれば増田文学だったのに

  • 万引きとか許せん!と思って見たら、これこそ生活保護案件やん。 不良移民に生活保護払っとる場合、ちゃうで日本

  • なんだかんだで増田に書き込めるくらいにはなっててよかった

  • スプーンも一緒に盗ったのは大正解だったな。 「家に食器すらねーのか……」って、同情を買えたもんな。

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