ジャニーズ事務所所属タレントが書いたファン向けのブログ記事を読んだ。彼は性被害を受けていないと書いてあった。
本人が言うなら事実だと思う。
彼の立場からしてみれば、育ての親が実は裏の顔を持っており、性加害を繰り返していたと知った、という状態だろうか。
そうであれば、受けた心の傷はいかほどであろうか。
もし私が実の父親に裏の顔があるという噂を耳にしたら、そして私自身は何の不自由もなく暮らしていたとしたら、全力で噂を否定するし、信じようとはしないと思う。
父親の死後明らかになった犯罪の事実を受け入れることは、無理だ。私は最後まで父親の名誉を守り、私一人になっても信じる、それくらいは考える。
あの会見の場で矢面に立ったのは、所属タレント2名で、あの二人が今後は「ジャニーズ事務所」として被害者対応をしていくのは、むごすぎる。
東山氏はそれが自分の運命だと言っていたが、あの言葉はそう考えると非常に重い言葉だ。
一方で、この二人は元所属タレントなので、社長業など務まるのかという疑問がある。通常営業ですら難しそうなのに、今は事務所存続の危機である。そして上記の通り、心理的にも危機が訪れている可能性が高い。ジュリー氏は、株式を自らが100%保持した方が被害者対応の方面で事務的にスムーズだからと釈明していた。ジュリー氏にすべての権限がある状態ということだ。ジャニーズ事務所という名前を残すことに少なくとも現東山社長は納得していない印象があった。名前の存続はおそらくジュリー氏が固執したのではないか。つまり、パワーバランスは社長、副社長よりジュリー氏にあるということだ。あの会見後、3社がCM契約の更新をしない可能性を表明した。その対応は当然だと思う。ジュリー氏は一度、性加害を全く知らなかったとウソをついている。そんな人間が権力を握ったままの会社なんて信用されない。一度こういう流れができると、他の企業は人権を無視する企業を容認しているのかと見られ新たな契約は無いかもしれない。