小学3年の頃に急に引っ越すことになり、そもそも一軒家が賃貸だったことにショックを受けつつ、マンションへと引っ越す。
この辺りから転落していくんだが、
引っ越しの要因は父親が仕事を変えたらしく、家に居ることが増えた。
もともと何の仕事をしていたのか分からなかったが、引っ越してからはタクシードライバーをやっているようだった。
両親は不仲な感じで、自分は父の居るリビングに居づらく自部屋に籠もってスーファミをやった。
そこから何回か引っ越しを繰り返し、次々と住まいのグレードは落ちていった。
今思うと安家賃を求め引っ越しを繰り返す、引っ越し貧乏のような気もする。
父親はタクシードライバーを辞めバイトみたいな仕事、母はパートで働いていたが、
家は貧乏でお好み焼きに豚肉を入れることも躊躇われる程だった。
高校は行かせて貰えたがそこから進学するという選択肢は自分の中に無かった。
自分は勉強も出来ないのでランクの低い商業高校に入り、その高校内で当初は上位に居たものの、
遊び呆けて順位はみるみる落ちた。
とりあえず家を出たかったので遠方地が良かった。
知り合いの居ない東京は嫌だな、1,2時間もあれば友人に会える近場地方の製造業を選んだ。
ここが人生の転機だった。
リーマンショックも赤字転落しそうだったが何とか耐えきったようだ。
無学な高卒だが課長にまでなり年収は1000万円手前になった。
家も買い、妻子にも恵まれ、中学・高校時代の貧乏生活が嘘のようだ。
これは完全に運要素だ。自分に何かスキルがあるとは思っていない。
子ども時代に底になっているのがツキなんだろうなぁ。 就職が当たりだったのはもちろんだけど。
子ども時代の底に戻りたくないし、自分の子どもに不自由させたくない、という気持ちは強いと思う。