2022-06-14

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プチ断食でもやせないのは「おデブ菌」のせい 「やせ菌」増やす食材で腸内環境改善しよう

ダイエットのために食べたいもの我慢すると、ストレスを感じて腸内環境悪化させる。ではどうしたらいい?(写真taro/PIXTA

春になって薄着になると、お腹周りが妙に気になることがある。冬場についた脂肪を落とそうと、慌てて食事制限プチ断食を行うのだが、体重は減らず、食欲は増すばかり。このような状態に、腸に棲みつく「腸内細菌」がかかわっていることが近年明らかになってきた。

私たちの腸には、およそ3万種、1000兆個も腸内細菌が棲んでいます。それらが人間代謝をはじめ、ビタミンホルモン合成などをサポートしているのです。私たちの体は、腸内細菌に支えられているといっても過言ではありません。そして、腸内細菌の中には、少ない量の食事でも脂肪に変えてしま通称”おデブ菌”もいます。おデブ菌がいると、プチ断食をしても思うようにはやせられないのです」と、「1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法」(KADOKAWA)の著者、東京医科歯科大学名誉教授藤田紘一郎氏は説明する。

デブ菌が増えてしま理由

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誰もが持つ腸内細菌は、善玉菌悪玉菌と、どっちつかずの日和見菌がいる。”おデブ菌”は、日和見菌一種だが、悪玉菌が増える環境で活発に働くようになるそうだ。「食事を抜いても思うようにやせない」というのは、悪玉菌やおデブ菌が増えている証となる。

食事制限だけでは、悪玉菌やおデブ菌の増えた腸内環境を変えることはできません。腸内細菌には、通称”やせ菌”といわれる日和見菌もおり、善玉菌が増える環境で活発になります。そのため、善玉菌ややせ菌を増やす食事見直しこそが、ダイエットでは重要になるのです」(藤田氏)

腸内細菌には、好物があるという。悪玉菌やおデブ菌が好きなのはご飯パンなどの炭水化物や甘いお菓子などの糖質だ。逆に、善玉菌とやせ菌が好きなのは食物繊維オリゴ糖など。ただし、サラダ中心の食事に変えても、なかなか体重が落ちないことはある。食物繊維を与えているはずなのに、なぜ腸内細菌は応えてくれないのか。

「食べたいもの我慢するとストレスがたまりますね。ストレスを感じると、腸内でカテコラミンといった物質放出されて、腸内環境悪化させるのです。善玉菌は減り、やせ菌も上手く働けなくなります。結果として、悪玉菌やおデブ菌が増え、体重を落としにくくしてしまうのです。それを防ぐには、プチ断食ではなく、食べる食材を見直すことが重要になります」(同)

  • 食べたいものを我慢するとストレスがたまりますね。   たしかに   ストレスを感じると、腸内でカテコラミンといった物質が放出されて、腸内環境を悪化させるのです。善玉菌は...

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