2021-12-29

来年はいい年にしたい。心から

「俺が先陣切って社内改革進めてるから現場監督としてお前には戻ってきてほしい。この社内改革はお前が戻ってきてくれるかで大きくベクトルが変わる。」

去年の初夏、この言葉から始まった。

もうこれ以上、給料技術も上がらないと悟った俺は一昨年の夏会社を辞めて別の会社転職した。

上司も先輩も同期もただひたすらに疲弊し、

駒として使われる日々に嫌気と焦りを感じ、

会社を辞めた。

転職先で働き始めて一年が過ぎようという頃、

当時の先輩から電話がかかってきた。

「今、社内改革を進めている。みんなが働きやすく、誰もが技術給料ちゃんと上がる組織に変えようと頑張っている。」

「お前の技術力はみんな知っている。俺だけでなく周りも戻ってきてほしいと思っている。お前には現場監督として戻ってきてほしい。」

「もちろん待遇優遇する。働きやすさもかなり変わった。当時の会社とは思って欲しくない。一度話しよう。」

なんか熱量がすごかった。

本気で変えようという熱量がすごかった。

待遇も悪くないものだった。

話を聞いて熱さにやられた。

完全なる間違いを起こした。

一年後、まんまと会社に戻った。現場監督として。

なにもかもが違った。

スムーズに進んでいると話していた社内改革は全く進んでいなかった。

技術力、仕事の質、仕事への向き合い方、お客さんへの向き合い方、社内雰囲気、社内制度社員の質、、、

何もかもが言ってたことと違った。絶望した。

それでも会社をよくしようと動いてるその先輩を目の当たりにして協力しようと裏でめちゃくちゃ動いた。

なんの意味も無かった。

会社全体が合意をした上で動いているのかと思ったらそいつがただ空回りしているだけだった。

上の人間にしっかり話すら通せていなかった。

下の人間には社内改革しますと宣言はしていたようだった。

ただ、何も変わらない状況に下の人間たちは振り回され不満しか積もってなかった。

から出てきた言葉をその先輩に伝えても聞く耳は持たない。

「何も分かってない下の人間の話なんか聞く必要ない、俺が一番会社問題点は分かってるからただ俺についてくればいいんだ。」

そんなことを吐かれた。

何も変わってない中で目の前の仕事をこなしながら上と下の架け橋となろうとした。

200時間労働なんか毎月余裕で超えてた。

「お前らいろいろ言ってるけど俺が一番この改革に賭けてるから。全部知ったようなこと言ってんじゃねえよ。」

完全に心が爆発した。気持ちが爆発した。もう自分自分を支えられなくなった。

会社をサボった。

それが会社問題になった。

左遷させられ解雇となった。

年明けから無職。また別件で家も無くなりそう。

本当に無駄一年を過ごした。

何も残らない一年だった。むしろ全てを奪われた一年だった。

本当に何年かぶりに泣いた。

涙が止まらなかった。

何してんのか本当に分からなくなった。

辛いを通り越して毎日が無だった。

正常な判断なんか出来なかった。

こんなに裏切りを喰らったのは人生で初めてだった。

全員が敵だった。

自分のことさえわからなくなった。

結局言い出しっぺの先輩も会社を辞めるらしい。

もれなく技術がある人間は全員辞めた。

あっという間の一年だった。

年末の独特の雰囲気さらに追い討ちをかけて心を貪っている。

来年は少しでもいい年にしたい。

なるといいな。

ただそれだけを祈ってる。

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