AさんがDさんからだいぶ悪質なセクハラを受けているという。Aさんの話を聞くぶんには、それはセクハラというよりもはや性犯罪の域に達したものだったので、私は「それ性犯罪以外の何物でもないですね」と言った。
どうしたらいいか、Aさんから聞かれたのだけど、被害者のAさんが個人でDさんに反撃してどうにかなるものではないので、オーナーに言うしかないよねって答えた。
ところが問題なのは、Aさんが男性でDさんは女性だということ。オーナーに話してみたところで真摯に対応してくれるかどうかわからない。
過去にオーナーは、私が仕事中に痴漢やストーカー被害に遭った件で意外とちゃんと対応してくれて「おばさんの癖に何言ってるのwww」的な反応はしなかったので、Aさんの件も案外真摯な対応をしてくれるんじゃないかという希望がなくはない。
とはっても、私の件はたぶん当店の主戦力が30代後半から50代の女性であり、女性の従業員が客や仕事仲間から性的な加害を受けるというのは案外珍しくもないことだから、オーナーも即対応をしてくれたのではないかと思う。
一方、男性が女性から加害される例は多くない。だから自由恋愛の範疇なのをAさんが大袈裟に言っているだけと思われて、何も対応がなされず、しかもオーナーに笑われたりからかわれたりしてAさんは二重三重に自尊心を傷つけられるだけで何もいい事がないという可能性がある。
Aさんは貴重な夜勤従業員だけれど、Dさんは貴重な早朝勤従業員かつ、いつでもシフトの穴を埋めてくれる、オーナーには重宝される従業員だ。
この件でAさんが辞めてしまったらオーナーには大きな痛手だが、Dさんに辞められるのもかなり痛いはず。最近、昼勤も人手不足らしいし。
更に悪いことに、最近オーナーは私生活で大変な問題(介護関係)を抱えていていっぱいいっぱいになっている。普段からちゃんと人の話を聴かないオーナーが、今、Aさんから相談を持ちかけられてちゃんと話を聴くのか。面倒臭さのあまりに普段なら言わないような暴言を吐いてまでAさんを黙らせることもするかもしれない。
だがそれでもオーナーにダメ元で話すべきだと私はAさんに言った。DさんのAさんに対する加害行為はなんと事務所や店頭で堂々と行われているので、監視カメラのはログにちゃんと証拠が残っているからだ。だから、偶々オーナーが監視カメラのチェックをしていたら、DさんがAさんに加害をしている映像が映っていた、ということにして、オーナーはDさんに厳重注意することが出来るはずだ。