2021-09-25

マクロ化できたということは、正しくマニュアル化できたということでもある

担当者レベル野良マクロを書きたくなる業務というのは、大概ややこしいのである

無駄に手順が煩雑だったり、分岐例外処理の山なのである

引き継がれた通りにやったら、ここが10以下の時はこっちにしなきゃいけないとか言われる。

それどこに書いてあるんですかと聞くとどこそこのフォルダテキストメモで入ってるとか言われる。

前例確認しろとか言われる。

それこそ属人化の極みなのである

慣れた人は、ああこれは10以下のパターンからこっちの帳票だなってぱぱぱっと脳内で処理できるが、引き継がれた人はそうもいかない。

そんなことをされるとマクロ化したくてしょうがないのである

正しくマクロ化されていれば、少なくともVBEを覗けば、そこにその手順の全てが載っているということになる。

IFとFORとWHILE。GOTOさえ使わなければ、言語仕様によって強制的構造化された手順書がそこにある。

そこまで整理されることで、上司や前の担当者にすら把握されていなかった業務手順の全体像というものが見えてきて、ここの手順は他に影響しないし大してお客様の役にたっていませんよねとか改善提案ができるのである

そんなのわざわざマクロ化しないでも人間が読めるようにWordでまとめればいいだろ、と思うかもしれない。

しか人間曖昧さと空気読みが大得意で、文書でまとめるとつい厳密でない記述を残したり(こういった場合に注意する、とか。注意してどうするのか書かれない)、書かれていなくても経験とか常識対応できてしまう。

VBAには曖昧さは通用しないので、得てしてWordでまとめたマニュアルなどより遥かに正確で抜けのない読みやすい(言語さえ読めれば)業務手順になる。

マクロ化は礎(いしずえである

そこから正式業務マニュアルにすることもできる。改善提案もできる。

それだけでなく正式システム化発注する際の要件定義書にすらなりえる。

スクリプト言語とはいえマクロが書かれているということは、既にほぼシステム化されているようなものなので、そこから仕様を書き起こして少し検討するだけでいいのだ。

そういう能力を持った人材がいるのなら、むしろ管理職が先導して積極的マクロ化させるべきなのである

  • 要約:マクロそのものが仕様書であるので、マニュアル化は必要ないのであります!

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