https://dic.nicovideo.jp/a/%E6%BC%AB%E7%94%BB%E9%9B%91%E8%AA%8C
マイナー雑誌が「不自然」に多い。つまり日本の需要で支えられないほど雑誌が多くはないかという気がするのだ。
まず大多数が名の知れた雑誌に流れる。そこで知った作品で十分満足し、いちいち他の雑誌の探求などしようとしないはずだ。
つまりマイナーな雑誌を知る機会を得る層自体ごくごく限られると言える。
では現状知ってる作品で満足しない人が雑誌を知る過程はどういうものであるはずか。
だって地元の大型書店とかでも見たことない雑誌多いしマイナーな雑誌を取り扱ってるところなんてこのあたりぐらいだろう。
そういうとこに行ったとき何のマイナー雑誌がその人の目に入ってきて気に入るかは、多分にランダム性が高いと思う。同様に確からしいということだ。売り場における雑誌の配置も書店によってまちまち、そこで探す読者側のルートもまちまちで、前提知識とかない状態でどの雑誌にびびっとくるかは偶然性が高い事象であるはずだ。
つまりマイナー雑誌に目をつけるような層の人口を、マイナーな雑誌の数で割って得られる人数によって、各々のマイナーな雑誌は支えられているという仮定することができる。読者側が、各々のマイナーな雑誌へ完全にランダムに振り分けられると言い替えてもいい。
たとえばそういう層が仮に10万人いて、雑誌が100あったら、1000人で支えていることになるという具合。
実際は割る数も割られる数も不明だが、個人的に直観的に、割られる数が大きすぎる気がしている。
本当は今の5倍は定期的に買ってくれる人がいないと成り立たないのに、その5分の1で雑誌が維持されている、みたいな印象。何倍なのかは知らんけど。
少子高齢化でますます漫画に触れる層全体が少なくなっていってるのにどうしてこれだけの雑誌が存続可能なのかと思わざるを得ない。
仮定が間違っているという可能性は十二分にある。各雑誌の購読者に対して100ぐらいずつでもいいから、どうやってその雑誌を知ったのかのアンケートをとるべきだろう。余談だが日本語の文の文法性を測る調査において一つの文に対して200人、それを300項目、延べ2000人程度の人を対象にそれが自然な文に感じられるかそうでないかを訊くアンケートをとっているような例があって、つまり文科系界隈においては数千人規模のアンケートをとるのはざらなことなのである。こんな程度で臆している場合ではないのだ。
とにかくそういうことをすればもっと現実に適合する仮定を立てられるかもしれない。悲しいかな俺は職業研究者じゃないからそんな力ないんだけど。
ちなみにニコニコ大百科のその記事がよい宣伝塔になっているみたいな仮定は野暮だ。これらの雑誌にはニコニコ大百科の記事が存在する前から存続している実績があるはずだから。作品単体ならともかくネットで雑誌自体の存在を知るということ自体手段・過程として主流じゃないと思うよね。