この一人のスタッフを雇う間に、一体パソナがいくらピンハネしたのだろうか。
球拾いをする市松シャツの男、スカスカの観客席で何やら準備を進める青い色の集団。
駄目だ。
試合に集中できない。
TOKYO 2020という空虚なペイント、今は2021年だ。
様々な髪色の選手が頭髪を爽やかになびかせる後ろで、青い帽子をかぶったスタッフが映る。
選手は何度も給水のためにベンチに戻る、激戦の緊張だけがそうさせるのではないだろう。
最悪のオリンピックだ。
テレビでブラジルや中国の国家としての惨状を笑っていた私達は何様だったのだろうか。
これから前に進むため加速する途中で躓いた彼らとは違う、日本は追い抜かされる中で虚勢を張ったタイミングでコケたのだ。
情けない。
マイナースポーツの中には、本当にコレで世界の頂点が決まってしまうものもあるだろう。
それをこんな所で、やらされているのか。
冷房の効いた部屋の中にいても湿気が身体にまとわり付くこんな時季の東京で彼らは試合をしているのか。
コロナにかかりにくくて、暑さに対して耐久力が高い、まずはそこで”フルイ”にかけられるだろう。
もしも、そこに優勝候補達が引っかかったとして、鳥なき里の蝙蝠としてメダルを獲得した選手は果たしてそれを栄光として味わえるのだろうか。
虚しい、すべてが虚しい。
私達には何も出来なかった。
いや、出来たのかも知れない。
暴走する政治家がいたら、ソイツを否定すればよかったのだろう。
だが出来なかった。
日本中の選挙区が、地元への我田引水を求めた結果、力があって、身勝手で、自分と身内のことし考えられないエゴイストが、実験を握っていた。
民主主義の失敗例だ。
200年後の教科書には失敗の歴史としてきっとこれが載るのだろう。
情けない。
悲しい。
もしもある日突然日本中の政治家を吊るし上げるための暴動が始まったら、私もそれに参加してしまうかも知れない。
少なくとも、今の政治家のためにこんなことはやめろと言って回る気になんてならないだろう。
ひどく虚しい。
タイトルだけ見て鬼滅批判かと思った
人生もっとポジティブに生きようぜ!
HIV陽性患者「…」