俺の田舎はまあ酷かった 荒れてた
小学校、同級生が10人以下で、複式学級だったので、まあ過疎だったという資格があるだろう
そんで、荒れてた 近くの児童養護施設のやつらがたくさん通っていて、彼らの多くはまあヤンキーだった
俺の学年は巡り合わせがとくに悪くて、施設出身者は全員ヤンキー、施設じゃないやつらも全員超性格悪かった そして貧乏だった
一方俺の家はなぜかそこそこ金があり、俺自身はなんとなく勉強ができ、オタク気質で、音楽にハマったりもした
絶対土壌はあった
「こんな田舎出てってやる!東京で夢を掴むんだ!」的スピリットをもつ可能性はあった
全然そうならなかった
地元大好き!とはついぞ思ったことがなく、むしろ結構嫌いだが、じゃあ都会が好きかっていうとそうでもない 東京には憧れない
都会に出たら自分の趣味が受け入れられる、あるいはヘンな目で見られない!みたいな意識もなかった
そもそも趣味なんて大して表に出すもんじゃないし、多少流行りに乗れなくたってそれで全ての人間関係が崩壊するわけではない
俺は「遅れたダサいやつ」としてだが、そこそこ快適に過ごせていた 友達なんて究極いなくてもなんとかなるし
結果として地元は出たが、それだって地元を出たいから出たってわけでもなく、ただ行きたい学部が地元になかったからだ
そもそも友達あんまり作らないし、外にも出ないので、差を感じる余地がなかったのかも
でも、コミュニケーションの質に違いがある感じはしなかったし、いくら店がたくさんあったところで興味を惹かれないなら無いのと同じだった
ときどきバズってる、閉塞感にまみれた田舎を脱出して東京にいくんだ!みたいな話、正直理解できん
どこにいようと一緒だろ 東京にいないと充実しない内面世界なんて、ないのと同じじゃん 外付けじゃねえか
今日び、インターネットもあるんだし、マジで東京に出たいってモチベーションがわからねえ
何が違うんだ?ネームバリュー?