文字通り生きることが死ぬほどしんどくなってここで吐き出したことがある。書いてる間に自分なりに気持ちの落とし所を見つけ死なずに済んだ。ただ凄い文字数になった。文章を書くことが苦手な私にとっては史上最長だ。若干引いた。
こんな素人の書いたじめじめとした長文なんて誰も読まないと思った。私なら絶対に読まない。けれど誰に向けて書いたものでもなかったので構わず投稿することにした。暇で暇で仕方なのない誰かが1人でも読んでくれたら良かった。
結果ブクマは100を超えた。驚いた。反応はタイトルしか読んでいないと思われるものも茶化すような内容も多々あったけれど、匿名でしか吐き出せない自分の暗部ないし恥部を他人が雑に受け流し笑ってくれることは痛快だった。クソみたいな自分のこれまでの人生を多少なりエンタメに昇華できた気がした。
予想に反して全て読んでくれた人も少なからずいた。陰気な自語りにほかならない代物を創作と受け取る人もいてこれも面白かった。
そして文章が好きだと言ってくれた人が何人かいた、これには非常に驚いた。死にたい死にたいと喚く人間に対する慰めなのかもしれないけれど、それでも人に褒められた経験の少ない私にとってその言葉は小さな喜びだった。最も苦手としていた文章を書くという行為を肯定してもらえたことは自信となった。感謝している。
それ以来人に文字で想いを伝えられるようになった、あれ程書けなかったファンレターもついに出すことができた。
生で観た舞台の感想を便箋に綴って投函できた時は嬉しかった。馬鹿だと思われるかもしれないけれど涙が出るほど嬉しかった。100均ではない店で買った綺麗な青色の封筒に宛名を書いてスティック糊で丁寧に封をした。それをスマホで撮影してしばらく眺めた。
自分の気持ちを形にできた喜び、それを大好きな推しに伝えられる喜び(読まれるか分からないけど)、そして何より普通のことを普通にできた喜びが込み上げた。薄々気付いてはいたのだけれど、私は多分人が普通に出来ることが普通にできない、これが自分の生き辛さの全ての原因なのだと思う。
それをひとつ乗り越えることが出来た。大好きな人に手紙を書くことができた、投函することができた。私はずっと人に手紙で想いを伝えられる人たちが羨ましかった。妬ましさを覚えるほど羨ましかった。羨ましくて羨ましくて仕方なかったのだ。けれどそれができた、夢が叶った。