小説をちゃんと読み始めたのは「キノの旅」であった。それがラノベであることを知ったのは後ほどだったのだが。
小学校高学年の時の話だ。
私はあんまり外で遊ぶのも好きでもなかったので、図書館によく入り浸っていた。
ただ、小説や絵本等はあんまり読まずに最初は図鑑を眺めたり、学研のドラえもんの漫画や手塚治虫の
「三国志」も置いてあったので読んだ。
今よんだらそれほどでもないが当時はすごくエロく見えた。エロかった。
手塚治虫は私に勃起ばかりさせて、その解消の仕方を教えてはくれなかった。
仲も良かった。というか付き合っていた。こっそり。
私の両親は共働きだったので家に誰もいなかった。
私とその子は一緒にゲームをしたり漫画を読んで遊んだりしていた。
いろんな話をした。
家族の話、学校の話、ゲームの話、テレビの話、好きな漫画の話、手塚治虫の話。
彼女は知っていた。
勃起した。