漫画や小説を読んでも内容が頭に入らず楽しめなくなったので、読書をやめた。
音をうるさく感じて、音楽鑑賞をしなくなった。
それでも家庭用ゲームだけは楽しめていて、職場でのストレスをゲームをすることによって忘れようとしていた。
当時の職場では毎日のように怒られ、行動を細かにチェックされてダメ出しされ、会議では毎回他の社員や自分が吊し上げられていた。
それでも自分にできることをしようとしていたが、ミスが増え、夜眠れなくなり、涙が勝手に出るようになってしまった。
ある日体調不良で休んだことをきっかけに、翌日から会社に行けなくなってしまった。
音が怖い。音が鳴ると耳に針を突き刺されるように感じ、頭の中で音が反響して痛い。
メンタルクリニックは2カ月待ち、外にも出られず、じっとしていると頭の中で想像した職場の人間が自分を責めてくるので、ゲームして気を紛らわそうとした。
だが、楽しめなかった。
音はうるさいしテキストの内容は頭に入ってこない。自分が今何をしているのか分からない。
そしてゲームをすることをやめた。
あんなに楽しんでいたのに、もう楽しめない。
できていたことができなくなってしまうのが、こんなに辛いとは思わなかった。
当時の記憶があまり無いが、とりあえず死なないように生きていた。
あれから数年経った。
通院し続けて薬もきちんと飲み、症状は落ち着いてきている。
医師から「できないことばかり気になりがちだが、小さくてもできることに目を向けてみる」ことをアドバイスしてもらったが、正直「そんなことができれば苦労しない」と思っていた。
今でも本は読めないしゲームもできないが、音楽は聴けるようになった。
まだ料理はできないが、米を炊けるようになった。
できなかったことができるようになって嬉しい。
最近兄弟から連絡があり、昔一緒にプレイしたゲームの話で盛り上がり、久しぶりに楽しいと思うことができた。
楽しいことがあった。見つかった。
まだ人に会って話すことはしんどいので、ゲームの思い出を自分のために書き出してみようと思った。
ゲームに限った話ではないが、プレイしたその時の年齢、状況、自分の周りの環境によって感じることは大きく変わる。
すぐ飽きるかもしれないし、楽しめなくなるかもしれない。
だが、久しぶりに「やってみよう」と思えたことなのでやってみる。
初めて買ってもらったゲームはファミコンのDQ1とドラゴンボール神龍の謎だ。
小さい頃だったのであまり記憶がない。(しかも後者はヤムチャが倒せず詰んだ)
先は長いが、楽しそうだ。
当時楽しかったことを思い出したり、記録して後で見返してみると、ゲームする「しんどさ」より「面白そうという気持ち」が上回る時が来るかもしれない。
いつかまた、ゲームを楽しめるようになるかもしれない。
偉大な先人の言葉でな「小さな事からコツコツと」ってのがあるぞ。 ちなみに目がデカい人だ。
メガネいつもどこいったかわからんくなる人じゃないんや!
また楽しめる日が来るよ!!! この増田みたいに。⇒https://anond.hatelabo.jp/20191104234636
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