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2020-11-06

最後趣味が無くなった

働き始めてから十数年、徐々に趣味が減っていった。

漫画小説を読んでも内容が頭に入らず楽しめなくなったので、読書をやめた。

音をうるさく感じて、音楽鑑賞をしなくなった。

それでも家庭用ゲームだけは楽しめていて、職場でのストレスゲームをすることによって忘れようとしていた。


当時の職場では毎日のように怒られ、行動を細かにチェックされてダメ出しされ、会議では毎回他の社員自分が吊し上げられていた。

それでも自分にできることをしようとしていたが、ミスが増え、夜眠れなくなり、涙が勝手に出るようになってしまった。

ある日体調不良で休んだことをきっかけに、翌日から会社に行けなくなってしまった。

人が怖い。他人の会話が自分を責めているように聞こえる。

音が怖い。音が鳴ると耳に針を突き刺されるように感じ、頭の中で音が反響して痛い。

そのまま外出もできなくなり、会社退職した。


メンタルクリニックは2カ月待ち、外にも出られず、じっとしていると頭の中で想像した職場人間自分を責めてくるので、ゲームして気を紛らわそうとした。

だが、楽しめなかった。

音はうるさいしテキストの内容は頭に入ってこない。自分が今何をしているのか分からない。

ゲームした後「しんどい」としか感じなかった。

そしてゲームをすることをやめた。

最後趣味が無くなったことに愕然とした。


あんなに楽しんでいたのに、もう楽しめない。

楽しいことが何も無くなってしまった。

楽しいことが無いのに生きていかなくてはいけないのか。

この時には掃除洗濯料理もできなくなっていた。

できていたことができなくなってしまうのが、こんなに辛いとは思わなかった。

当時の記憶があまり無いが、とりあえず死なないように生きていた。



あれから数年経った。

通院し続けて薬もきちんと飲み、症状は落ち着いてきている。

医師から「できないことばかり気になりがちだが、小さくてもできることに目を向けてみる」ことをアドバイスしてもらったが、正直「そんなことができれば苦労しない」と思っていた。

今でも本は読めないしゲームもできないが、音楽は聴けるようになった。

まだ料理はできないが、米を炊けるようになった。

週に一度くらいなら、掃除洗濯をできるようになった。

できなかったことができるようになって嬉しい。


最近兄弟から連絡があり、昔一緒にプレイしたゲームの話で盛り上がり、久しぶりに楽しいと思うことができた。

楽しいことがあった。見つかった。

好きなゲームの話をするのは楽しいことを思い出した。


まだ人に会って話すことはしんどいので、ゲームの思い出を自分のために書き出してみようと思った。

ゲームに限った話ではないが、プレイしたその時の年齢、状況、自分の周りの環境によって感じることは大きく変わる。

自分が受け取る内容が変わることも楽しいのだ。

すぐ飽きるかもしれないし、楽しめなくなるかもしれない。

だが、久しぶりに「やってみよう」と思えたことなのでやってみる。


今までプレイしたゲームはどのくらいあるのだろう。

初めて買ってもらったゲームファミコンDQ1ドラゴンボール神龍の謎だ。

小さい頃だったのであまり記憶がない。(しか後者ヤムチャが倒せず詰んだ)

次にプレイしたFF3から始めてみるか。

先は長いが、楽しそうだ。


当時楽しかたことを思い出したり、記録して後で見返してみると、ゲームする「しんどさ」より「面白そうという気持ち」が上回る時が来るかもしれない。

いつかまた、ゲームを楽しめるようになるかもしれない。

 
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