菅さんといえば、耳が大きくておでこが丸くて小柄で、可愛らしいおじちゃんといった出立だったと思う。ステレオタイプな政治家ーー人相が悪くて目つきもじっとりしてて、肌が汚くて脂ぎってておじさんおじさんしてるーーのとは全然違った。いい意味でギラギラして見えない人だった。見た目の好感度はかなり高かったんじゃないかと思う。
だから令和おじさんとして親しまれたし、三千円のパンケーキを食べるなんてという批判記事も虚しく「かわいい」と話題になった。
でも、いざ首相になってみてどうだろう。首相として記者会見に応じる菅さんは以前のような親しみやすい可愛らしさが褪せてはいないだろうか。
変化が起きたのは多分今年に入ってから。コロナ疲れだろうか。以前より格段に白髪が増えたように思う。それに、なんだか目つきも可愛くなくなった。よくよく眺めるとただのおじさんに見えて来る。
あのチャーミングなおでこがなければ、つまり髪型が普通のおじさんみたいであれば、本当にただの人相の悪い政治家の1人になってしまうんじゃないだろうか。
見た目だけの問題でもないだろう。彼が総理大臣という1番責任の重い役職についたことで、以前はあった「マスコット」的な感じも減った。総理が政治にしくじれば、苦しむのは我々国民である。「かんぼーちょーかんのかわいいおじちゃん」、ではなく、「権力を持ったおっさん」という多くの人にとっての敵の一人だと気付かれてしまったのだろう。
石破さんに菅さんが圧倒的に勝っていたもの、それは見た目である。イケメンとか美男子とかいった類の話ではない。キャラクターとして親しまれやすい容姿だったかという点である。お笑い芸人にとってインパクトのあるブサイクであることが強みであるように、菅さんにとってはあの見た目は強みだった。(そして残念ながら石破さんの喋り方は大きなマイナスポイントだったと思う)
それが今回の総理大臣就任とコロナによって、魅力半減してしまった。今残されているのは大きな耳とおでこを引き立てるあの髪型だけだ。これから、ストレスが減ればまた元に戻るのかもしれないが、それまで髪型をキープすることが重要だと思う。別にどうでもいいけど頑張ってほしい。
別に変わってないと思うけど やろうと思えば今でも可愛げのある笑顔だって作れるだろう お前な、政治家どもの愛嬌舐めんなよ? 日本でもトップクラスの人気投票で勝ち上がってきた...