「第2子妊娠中の申 真衣さん、スプツニ子!さんと「30代の卵子凍結」を語った」(https://veryweb.jp/life/106461/)
この記事がtwitterで俄かに話題となり、それに伴い代理母出産を批判する投稿が増加している。
だが、どう考えても代理母出産やそれに伴うビジネスを「悪」とするのは難しいように思えたので、主な批判に反論したい。
まず、「性的風俗やそれに伴うビジネスは概ね受け入れられている」ことを前提とする。
この点について異論反論あるだろうが、少なくとも「風俗は良いが代理母出産はダメ」という考えは一貫性がないと以下で示す。
「富裕層が貧困層の女性の身体を金で買う行為」は風俗も同じである。風俗が許されている以上、代理母出産も許される。
例えば治験の仕事は、身体に負担をかけて収益を得るものだし、もっといえば「消費者が身体にかかるリスクをアウトソーシングしている」とも捉えられる。
https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Suzie_18715/
これはアメリカの事例だが、木こりの死亡率は10万人当たり127.8人だそうだ。日本の妊産婦死亡率が2016年時点で3.4人なのを考えると、出産が特別死亡率が高いわけではない。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%8A%E7%94%A3%E5%A9%A6%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E7%8E%87#:~:text=%E8%A8%88%E7%AE%97%E5%BC%8F%E3%81%AF%E3%80%81%E5%A6%8A%E7%94%A3%E5%A9%A6%E6%AD%BB%E4%BA%A1,%E6%95%B0%EF%BC%89%20%C3%97%20100%2C000%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82)
「女性は産む機械」発言が問題視されたのは、日本共産党の見解によると「女性は子どもを産むもの、産むのが当たり前という考えのうえに、女性にどんどん子どもを産んでもらわなければ困るとのべた」点である。(https://www.jcp.or.jp/josei/html/2007/070219_yanagisawa.html)
これは代理母出産ビジネスにあてはまらない。風俗嬢が「セックスする機械」ではなく、治験者が「人体実験の機械」でないのと同じだ。
搾取構造のないクリーンな代理母出産ビジネスを構築できれば問題ない話で(それができるか否かは不明)、代理母出産への批判としてはピントがずれている。
論外