2020-08-23

代理母出産批判できない

「第2子妊娠中の申 真衣さん、スプツニ子!さんと「30代の卵子凍結」を語った」(https://veryweb.jp/life/106461/

この記事twitterで俄かに話題となり、それに伴い代理母出産批判する投稿が増加している。

だが、どう考えても代理母出産やそれに伴うビジネス「悪」とするのは難しいように思えたので、主な批判反論したい。

まず、「性的風俗やそれに伴うビジネスは概ね受け入れられている」ことを前提とする。

この点について異論反論あるだろうが、少なくとも「風俗は良いが代理母出産ダメ」という考えは一貫性がないと以下で示す。

代理母出産富裕層貧困層女性身体を金で買う行為なので許されない

富裕層貧困層女性身体を金で買う行為」は風俗も同じである風俗が許されている以上、代理母出産も許される。

代理母出産風俗と違い身体に大きな負担がかかるため、許されない

例えば治験仕事は、身体負担をかけて収益を得るものだし、もっといえば「消費者身体にかかるリスクアウトソーシングしている」とも捉えられる。

治験仕事が許されている以上、代理母出産も許される。

代理母出産は命の危険があるため、許されない

命の危険を伴う仕事は世の中にいくらでもある。

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Suzie_18715/

これはアメリカの事例だが、木こりの死亡率は10万人当たり127.8人だそうだ。日本の妊産婦死亡率が2016年時点で3.4人なのを考えると、出産特別死亡率が高いわけではない。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%8A%E7%94%A3%E5%A9%A6%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E7%8E%87#:~:text=%E8%A8%88%E7%AE%97%E5%BC%8F%E3%81%AF%E3%80%81%E5%A6%8A%E7%94%A3%E5%A9%A6%E6%AD%BB%E4%BA%A1,%E6%95%B0%EF%BC%89%20%C3%97%20100%2C000%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

代理母出産女性を「産む機械」へと貶める行為であり、許されない

女性産む機械発言問題視されたのは、日本共産党の見解によると「女性子どもを産むもの、産むのが当たり前という考えのうえに、女性にどんどん子どもを産んでもらわなければ困るとのべた」点である。(https://www.jcp.or.jp/josei/html/2007/070219_yanagisawa.html

これは代理母出産ビジネスにあてはまらない。風俗嬢が「セックスする機械」ではなく、治験者が「人体実験機械」でないのと同じだ。

代理母出産業者によって搾取されるので、許されない

これは代理母出産が悪いのでなく、搾取する存在が悪いだろう。

搾取構造のないクリーン代理母出産ビジネスを構築できれば問題ない話で(それができるか否かは不明)、代理母出産への批判としてはピントがずれている。

代理母出産倫理的に許されない
代理母出産はおぞましいので許されない
出産は神の領域なので、人が立ち入るべきではない

論外

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