2020-08-21

トレス警察のみなさんに言いたいこと

インターネット上のイラストを透かして重ねる作業日課のみなさま、日々お勤めご苦労さまです。今日は、そんな暇人のみなさまに伝えたいことがあります

まず断っておくと、個人個人がどのような考え方・感じ方をしようと、それは自由です。しかし、少なくとも「自分が気に入らないこと」と「法律的倫理的問題があること」の区別をしっかりつけていただきたいのです。特に、単に自分が気に入らない絵・気に入らない作者を、著作権法などにかこつけて批判するのを止めていただきたいのです。

そして、この記事を見ている他の方も、ちゃんとした法律リテラシーを身に着け、「そういった行為は恥ずかしい」ということを理解し、自らもそういうことをしないようになっていただきたいです。

トレス警察問題視していること

トレス警察の方々は、著作権がどうのこうのと頻繁に口にするわりに、その多くは著作権について何も知りません。彼らは、絵柄や構図が似ていたり、線画の一部が一致していたりすると、すぐに著作権侵害だと騒ぐのですが、実際にそれらが著作権侵害であることは稀です。

彼らが実際に問題にしているのは、著作権侵害ではなく、

「人体の構図やパースなどが頭の中に入っていて、資料を利用せずに再現できるイラストレーター以外は、評価に値しない」

という点なのです。そして、こんなことはごく一部の人けが持っている価値観に過ぎず、まともに絵を描いたことのある人にとっては荒唐無稽ものしかありません。実際、何も見ずに絵を描くなどということは、プロでも一握りの人しかできません(もちろん、プロのほうがそういう引き出しは多いのでしょうが)。

こういう正直に述べれば誰にも相手にされない論を、「著作権」にかこつけることで説得力を持たせよう、という詭弁は止めなさいということです。

「線が一致したら著作権侵害」などという法律はない

まず、「線が一致していること」や「配色や構図が似ていること」と著作権侵害には、本質的関係がありません。

また、多くのトレス警察は、「模写はセーフだがトレースはアウト」のような、恣意的な線引きを行っていますが、これにも法的な妥当性はありません。

トレス警察の異常性

そもそも、法的に若干の問題があるとしても、アマチュアSNS個人サイトにあげている程度の絵に、わざわざ似てる絵を探してきて晒し行為などをするというのは異常です。

トレス警察の方々は、身勝手正義感を振りかざすよりも、自身客観的に見つめ直すべきです。

  • 正義ごっこやってる連中が安全に叩ける獲物を逃す理由がないんだよなあ…

    • ほんとこれ。 もはや「安易に自分の欲求を満たせるもの」に飛びつくという病気。 多分、これまでの人生で何か意味のあることで達成感とか得たことが無いんだろうな、と思う。

  • トレパク警察というのは、外野から冷やかすだけで本気で創作に取り組んでいないから、「オリジナリティとは何か」が分かっていない

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