まず絵師はオタク界隈においてどういう存在か?簡単に言えば「尊敬される人」である。現実で言えば美男美女みたいなもん。
絵を投稿すれば称賛が、誕生日だと言えば2,3桁の御祝いが、質問箱やらマシュマロやらには定期的に文が届き、しまいには男性向けジャンルにいる女性絵師が最新ゲームハードが欲しいと呟くとプレゼントされた…という例もある。凄まじいヒエラルキーを持った存在である…ここに辿りつくにはある程度実力が必要になるが。
一方でオタクになる人間は全員がそうではないがやはり現実で上手くいかなかった、負けた人間が多い。人間関係の失敗やあらゆる成績で劣り続け逃げていたらオタクになっていたなんて珍しくない。そんな人間が絵師を知り、第二ステージでの成功を狙うのもよくある話なのである。
しかしこの世は残酷。第二ステージですら才能や努力を求められる世界に逃げてきた人間が上手くいく道理はないのである。二度も打ちのめされたらそりゃ病むわな。これが絵師が病みやすいとされる一つの理由、「底スペが夢を見たから」である。30代くらいの絵描きがこれに陥っているのを見るのはかなりキツい。
絵師として成功したからといって油断してはいけない。絵師同士の人間関係で病むこともあるのだ。女性の方がこっちで苦労するという話も聴くが男性の方も割とズブズブだったりする。
絵師にとって人間関係はかなり重要だ。人間関係がまったくなくても上手くいくのはプロ手前の実力が必要になる。アマチュアでやるには相互で評価を入れあう関係を作るために営業が必須。場合によっては褒めたくない絵を褒めないといけないし性格の悪さが気になっても飲み込む我慢がいる。
そんな感じにやってると精神に負担かかって何処かで爆発する人もいるのだ。逆に自身を良く見せようと取り繕い続けて爆発…なんてのも。「人間関係に疲れた」、理由の一つである。
お気持ちは小説書きばかりだが