2020-07-18

三浦春馬さんの訃報を受けて

自殺の正否を問う記事ではありません。ご了承ください。

はじめに少し昔話をします。すみません

10年以上前になります。友人Aが自殺を図りました。結果は未遂です。

Aとは高校時代にあるアーティストを通じて知り合い、以後お酒を飲める年齢をすぎる頃まで友人でした。

お互い初めての社会人生活悪戦苦闘していた時期でもあり、時々飲みに誘い合っては楽しいこと辛いことを語り合い、まあ良い関係で過ごしていたと思います

ありがちな表現になりますが、「そんな素振りはなかった」というやつです。

それでもAは私の与り知らないところで追い詰められ、勤め先の屋上から飛び降りたそうです。

病院へ見舞いに行ったとき、頭部はなんともなさそうでしたが車椅子すがたで、足腰を相当に砕いたようでした。

私は報せを受けてからも、病院で顔をあわせてからも、「馬鹿野郎」という気持ちしかありませんでした。

本人にも言いました、この馬鹿野郎がと。こんな馬鹿の見舞いなど時間無駄だったとまで言い放ちました。

最低最悪です。当時の私は「自殺否定叱咤激励になる」と信じていたのです。書いてて頭いたくなってきた、馬鹿は私だよ。

Aは怪我と心の療養を経て社会復帰しましたが、もう私とは友人ではなくなりました。

ただ否定するばかりの私に友情など感じなくなって当たり前です。

元気になったAは「こっちだってお前みたいなやつに見舞いにこられて迷惑だった」と言い残し去っていきました。以後お互いどこでどうしているかは知りません。

そんな経験があったからこそ、三浦春馬さんの選択否定したくない……などと180度回転できるか。

春馬さんと友達になりたかった!(※一般人なので可能性のかの字もない)

友達になって一発殴ってばかやろうと言いたかった!

でも当時から20度くらいは私の頭も動いている。たぶん。

悲しい最後を選びおって、と同時に、彼は30年を生き切ったのだブラボー!という気持ち

人道的に、倫理的に、自殺否定するのが望ましいのでしょう。

けれどそれまでの人生は、きっと肯定されて良いはずです。肯定したい。

クローズZEROⅡの美藤と銀魂伊東太郎が好きです。

今日も一日がんばった、今生も一生がんばった、春馬さんおやすみなさい。

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