将棋の場合だと、女流棋士は勉強会に参加させてもらえないという話。イベントなどで薄給でこき使われがちだったり、仕事掛け持ちで生活費を捻出しなければならないので、勉強時間が不足しがちとか。そんな訳でいつまでも女流は全体的に弱く、弱いという事実が一層「女に将棋を教えても無駄だ」という偏見が強化されていっている。
女性棋士と女流棋士はそもそも別物で、女流はプロの棋士よりも入段基準が低いというし。女性棋士は男性と同じ基準で選ばれる。
一方で囲碁の場合はプロの世界では男女の待遇差がないらしく、女性棋士でも男性棋士と互角に渡り合っている棋士はちょくちょくいる。
シェ・イーミン、仲邑菫(まだ子供だけど)、ヘイ・ジャァジャアなど、見た目と実力かね揃えている広告塔にうってつけ人材もいるし、あの藤沢秀行の孫、藤沢里菜もいる。女だからって冷遇するのは勿体ないんじゃないか、たぶん。
ただ、子供の囲碁を取り巻く環境はあんまり変わっていないというか、女児に不利だなと見ていて思う。女の子でも、強い子は強い、大会ベスト4の一人くらいは女子がいる感じ。だが、保護者の意識としては「女の子に勝負事なんて……」っていうのがまだ根強い。仲邑菫効果で女児の入門は増えたように見えるが、やはり高学年になると、男の子は碁キチでも暖かい目で放置されるが、女の子は進路選択を突き付けられて碁にかまけてはいられないように見える。
……という現実を見ると、強い女性棋士は出てくるものの一部の特別な存在みたいに思われちゃって、プロ棋士の半分が女性には当分ならないんじゃないかと思う。
また親のせいにしてんのか…