就業時間前に除雪する風潮が働いている部署にある。内規にあるわけでもない。
誰かが率先してやってるというだけならまだしも嘱託職員も参加しており、「やらないといけない」と思わせるような雰囲気がある。
俺はもちろん手伝わない。
つまり勤務時間であるならば積極的に除雪を行なっているし、行うべきだと思う。
組織は公務員、農協、あるいはそれに準じた組織をイメージしてほしい。積雪が嵩むと委託業者が来る。それ以下の簡便な除雪を職員が行う。
朝、就業前に除雪しておくメリットは低い。地域住民に対してアピールしている意味合いがあるのかもしれないが、そんなもの内申点欲しさにやる中学生の先生へのアピールみたいなもんで、実際の仕事でアピールした方がいい。
組織なので上長の命令があれば除雪するべきだろう。そして、理想的には超勤をつけて労働を現金化するべきだ。
超勤は予算の関係上難しいけれども、少なくとも上長が適切に指示して部下を動かすべきだ。
現状はそれは行われておらず、上長自身がふわっと除雪を始めて部下が忖度して除雪している状態だ。
上長もこの点ははっきり理解しており、勤務時間外に命令を明言すると正しくやるなら先述の通り超勤などの措置と事務処理が必要になる。
特に嘱託職員に対してはこうした超勤を命ずるのは大変居心地の悪い指示で、だからこそ忖度させてふわっと自分で除雪を始めるわけだ。
これはおかしいし、俺が朝除雪を「サボる」ことに対して、相手がおかしいと言い切れない最大の理由だ。
それで、この体系的な指示が出ない問題は、除雪をどこまでやるのかがはっきりしない問題につながる。
ふわっと始めるわけで、どの範囲までどれくらいやるのかが判然としない。雪をどこに捨てるのか、誰がどの場所を担当するのか、氷を割るのか否か、とか。
どこでもこういうのあるんだなぁ。 嫌になるよね、まったく…