楽天市場が3,980円以上の購入に対して送料は無料にする(※無料で荷物は動かない。店舗負担なだけ。)という施策について店子との戦いが続いている。
一般ニュースにもなっているのでYahooニュースなどコメントをする人も多いが、結構勘違いされてるなぁっと思うことが3つあるので是非読んでほしい。
数年前から楽天市場の課金対象は送料も含んでいるので上記のような方法では課金逃れにならない。なんなら楽天は消費税からも手数料を取っているし、「決済代行するわ」と始めた楽天ペイというシステムでは代行していない代金引換からも何故か手数料をとっている。
多くの店子は小さいものから大きいものまで販売しているし、数量や種類も少なくない商品を取り扱っている。だが楽天市場では商品の数量や種類を複数購入する場合、その組み合わせによってサイズを自動計算し、送料を変化させるシステムはない。(これについては重量計算だけなら簡単だが体積計算が必要になるので正直どこのモールでも難しいと思う。)
そのため実際に支払う運賃の平均などで設定するしかないのが現状。だから小さいものを買う人は損をして大きいものを買う人が得をするというのが普通。
気になる人は小さいものはある程度はメール便(今はネコポスやゆうパケット)対応しているお店も多いので配送方法選択をしっかり見てみよう。
一般的に運送会社に支払う実運賃は地域ごと・サイズごとに違う。中部圏の店子ならまだ容易かもしれないが、九州や北海道などの地方からしたら均して考えることが無謀。また、雑貨や文房具などの低価格多品種の商品を様々購入されるジャンルもどうやって乗せるのかが非常に難しい。
多分思い浮かべやすい家電や本、BD/DVDなど単品商売なら送料込みで単価設定も簡単だしそれで終わる話だけどそれが簡単じゃないジャンル・地域も多数あります。
あとね、「送料」ってなるから運賃しか皆思い浮かべないけど荷造りやピッキングに人件費もかかるし梱包資材もタダじゃないからね。