「働き方改革」や「最低時給の上昇」、「有給休暇取得の義務化」等で労働者の権利向上が叫ばれる昨今だけど、この風潮を労働者が手放しで喜んでいることにどうも違和感を感じる。
それ、結局労働者の首絞めてない?
労働者の権利があがればあがるほど労働者を雇用するリスクは増える。
その時経営者は何を考えるだろう。
当然、労働者を雇う際より会社にとって利益になる労働者を厳選する筈だ。
労働者一人一人にかかるコストが上昇するなら、当然労働者一人一人が上げなければいけない利益も上昇する。
今それができている労働者の中にも、今後労働者の権利が向上し続ければ、自身が上げている利益と自身にかかるコストが逆転してしまう労働者が出現するだろう。
また、そういった負債が増え続ければ、そもそも会社の事業自体が経ち行かなくなる。
するとどうなるか?
そしてそのように自身にかかるコスト分の利益もあげられない者達は、当然再就職もままならない。
まあ「俺は利益上げてるし。無能がいくらその辺でのたれ死のうとどうでもいいわ」みたいな人もいるだろう。
だが、現実の人間はいくら職を失い再就職もできなかろうと、ゲームのNPCのようにスーッと消えてくれるわけではない。
ていうかそもそも、スキルあるけど現状に不満がある労働者なら、会社に掛け合って待遇を改善して貰うか転職すればいいだけの話なんだよな。
わざわざ政策で無能の待遇を底上げしたってしょうがねえじゃん。
そんなことしてるからマトモな経営者はどんどん苦しくなって廃業していき、なんとか法の抜け道を探しているブラック企業が横行するんだろうが、アホか。