壊れないから使い続けるとか
プログラマーなんかだと、システムが「古くなり、悪影響が出る」って言うのわかると思うけど
コードだけじゃなく、組織とか文化とか制度とか物とか、様々なものが上手く新陳代謝できずに居る
壊れない堅牢なものは良いことというのが過去の常識だが、そろそろ転換点に来ていると思う
過去、破壊は戦争、災害、人が死んだり生まれたりで、ある意味上手く成り立っていた
とは言え破壊は大抵の場合痛みであるため、人は頑張って「壊れない世界」を作ってきた
人は死なないし、物も壊れない、壊す奴らは鬼や悪魔のような扱いをされ、結果成長は鈍化した
たまに、新興国で先進国以上に上手くシステムを組み上げているケースがあるが
あれは先進国の反省を活かして新しく組み上げてるわけだから当たり前だ
結果、新興国、新興企業に、旧態依然とした老人たちは負けることになる
まあ、それ含めて新陳代謝だと言ってしまえばそれまでだが、その新興国や新興企業でさえ「壊れない世界」では成長が鈍化するので
だが壊す技術は難しい
理解が得られないし、メリットも分かりづらい、金も掛かるし痛みも伴う
大体の場合はデメリットのほうが大きく、メリットがあるとしても結果が出るまで10年以上掛かる計算になってしまうだろう
「作る→古くなる→壊す」というライフサイクルが非常に長いので、人間にとっては非常に学習しづらい対象だ
(プログラムというのはその点、3年もすれば非常に古くなるのでメリットが見えやすい)
だから上手く壊さなきゃいけない、あるいは壊す前提で作らなきゃならないし、その研究が必要だと思うが
まだまだ息の長い話しになりそうだ
ちなみに、壊す技術の重要性に気づいている業界、あるいは壊すフローが組み込まれている業界はどこがあるだろう?