2019-05-22

壊す技術

現代には壊す技術が足りてない

 

壊れないから使い続けるとか

動いてるから改善しないとか

改善しようとすると今動いてるのが邪魔だとか

旧態依然としたもの邪魔で新しいことがし辛いとか

 

プログラマーなんかだと、システムが「古くなり、悪影響が出る」って言うのわかると思うけど

コードだけじゃなく、組織とか文化とか制度とか物とか、様々なものが上手く新陳代謝できずに居る

壊れない堅牢ものは良いことというのが過去常識だが、そろそろ転換点に来ていると思う

 

過去破壊戦争災害、人が死んだり生まれたりで、ある意味上手く成り立っていた

とは言え破壊は大抵の場合痛みであるため、人は頑張って「壊れない世界」を作ってきた

人は死なないし、物も壊れない、壊す奴らは鬼や悪魔のような扱いをされ、結果成長は鈍化した

 

たまに、新興国先進国以上に上手くシステムを組み上げているケースがあるが

あれは先進国反省を活かして新しく組み上げてるわけだから当たり前だ

結果、新興国新興企業に、旧態依然とした老人たちは負けることになる

 

まあ、それ含めて新陳代謝だと言ってしまえばそれまでだが、その新興国新興企業でさえ「壊れない世界」では成長が鈍化するので

今後徐々に「壊す技術」が重要になってくると思う

 

だが壊す技術は難しい

理解が得られないし、メリットも分かりづらい、金も掛かるし痛みも伴う

大体の場合デメリットのほうが大きく、メリットがあるとしても結果が出るまで10年以上掛かる計算になってしまうだろう

「作る→古くなる→壊す」というライフサイクルが非常に長いので、人間にとっては非常に学習しづらい対象

プログラムというのはその点、3年もすれば非常に古くなるのでメリットが見えやすい)

から上手く壊さなきゃいけない、あるいは壊す前提で作らなきゃならないし、その研究必要だと思うが

まだまだ息の長い話しになりそうだ

 

ちなみに、壊す技術重要性に気づいている業界、あるいは壊すフローが組み込まれている業界はどこがあるだろう?

IT都市開発くらいだろうか

 

目下、個人的に一回壊して欲しいのは都内地下鉄だ(作り直したら何十年掛かるだろう?)

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん