2019-04-05

子供ができない

自分:34歳♂

妻 :32歳♀

妊活の始まり夫婦の溝

約5年前から妊活を始めた。

当時は妻の方が妊活に前のめりで、仕事で実績を作りたかった自分はあまり積極的にはなれなかった。

たった1回だけ精液検査して、若干運動率が低い(50%前後ものの、数もめっちゃあり、そんなに問題が無いことを知ってほっとした。

それもあって、自分は何もしなかった。

毎日基礎体温を測りアプリに記録する妻。

今日こそは!という日に限って自分の帰りは午前様

イライラが募る妻と、仕事優先だった自分との間にはどんどん溝が深まっていく。

ある日、「もう、どうしたらいいの!?」と泣き叫んできた妻に対して、水をさすようなことを言った。

「今はそんなに子供欲しくない。」

しばらく口を聞いてくれなかった。

セックスレスと9回の人工授精

2年ほど前に異動になり、仕事の内容が変わった。時間的な余裕もできた。

と同時に周りの友人や同僚には子供が生まれてくる。中には2人目3人目の家庭もあった。

少し焦りを感じた。

幸い、自分の両親・義父母からプレッシャーは全くなかった。

(義父母には気を使ってもらっていたのだと思う。)

一緒にクリニックに通い始めた。

仕事で忙しかったり、自分気持ちが向いてなかったりで、タイミングがうまく取れなかったことを医師に伝えた。

お互いにいろんな検査をした。

自分運動率が若干低い(40〜50%)以外、何もなかった。

妻にも異常はなかった。

ただ、このころから普通セックスができなくなっていた。

ここぞというタイミングで出さなければいけないプレッシャー

出なかった時の罪悪感。

もともと性欲が強いわけでもないので、さら消極的になっていった。

程なくして、人工授精AIH)を始めた。

抵抗はあまりなかった。

AIHをすれば、すぐにできると思っていた。

一回につき2〜3万円かかるが、2〜3回もやれば妊娠するだろうと思っていた。


結果、9打席ノーヒットノーランだった。

回を重ねる毎に、妻の気持ちは沈んでいった。

徐々に、自分も、普通じゃ無いのかな?と思い始めた。

3回目のAIHの頃、妻は仕事をやめた。妊活との両立は精神的にもたないと思った。

世帯収入は激減した。生活は変わったけど、それでよかった。

体外受精を前にして

医師からは、体外受精(IVF)を勧められた。

と同時に、女性への負担がかなりかかることも説明された。

生理からの投薬と注射毎日、家とクリニックの往復。

妻は恐怖を感じていた。

AIHを始めてから10ヶ月が経った。

僕はさらに焦りを感じていた。その焦りは妻に伝わっていたんだと思う。

IVF始めないか?と妻に言ったところ、こう言われた。

「辛い思いしてまで、今そんなに子供が欲しくなくなってきた。」

3年前に自分が妻に言ったことが、ほぼそのまま返ってきた。

不妊治療のお休みとこれから

今、5ヶ月ほど不妊治療をお休みしている。

お互いに、このことをあまり意識しないようにしている。

自分仕事をほどほどに、妻も習い事家事に専念しながらのびのびしている様子。

先日、こっそり精液検査をした。

精液検査の結果、運動率は30%台まで落ちていた。

いわゆる、精子無力症基準に入ることになる。



当時、妻の気持ちになって考え一緒に行動しなかったことをとても後悔している。

と同時に、男にも時間制限があることを知り、限られた時間の中でこれからどうしていくかを考えなければならない。

ここまで一緒にいてくれた妻に感謝しつつ、もう一度夫婦で話し合って、この先のことを決めていきたいと思う。


また、男性不妊が意外と身近にあることを身をもって知らされた。

これから子供を望むカップルには,ぜひ男性も早めに検査しておくことをお勧めしたい。

  • 昔の言動を後悔したり、自ら検査してるのは素晴らしいと思う。 文面から察するに金銭的に余裕ありそうだし、このまま2人でたまに贅沢しつつのんびり暮らすのもありかも。って思って...

  • あなたの心構えの流れはリスペクトフルで尊敬できるし、奥さまも信頼されてるでしょう。子供を授かれるのは幸運な人たちだけ。でも幸せになる方法はそれ以外にもたくさんあると思...

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