2018-09-28

デザイナーを雇うな

例えばツイッターでもなんでもいい、ウェブサイトアプリデザインが急に変化して、「なんで変わったの?」「これ意味ある?」「前のほうが使いやすかった」と思ったことは無いだろうか。

増田の老人達なら昔mixiデザイン一新した際に改悪反対署名運動などが起こったのを覚えているかもしれない。ユーザーは使い慣れたものが急に変わったらまず拒否反応から入るのが普通なのだ。

ではなんでこんなことが起こるか。それはデザイナーを社内に雇っているかである

多くのエンジニアビジュアルデザインが得意でないから、サービス実装初期はデザイナーの手助けが必要であるしかし一度リリースしたサービスは大体基本のデザインの流用で別のページを作れるし、デザイナーの助けなんていらなくなる。そうなった時、社内で時間を持て余したデザイナーは何をするか。

そう、既存ページの新しいデザインを考え始めるのである

ウェブページは「ユーザーインタフェース」であって、デザイナーファッションショーの場じゃない。使い慣れた70点のUIを新しい80点のUIにされても多くのユーザーは喜ぶどころか拒否反応を示すのだ。

点が上がればまだよくて、UIになんら寄与しない「流行りのマテリアルデザインしました」だけの70点→70点のデザイン更新がされる事すらある。この場合デザインに慣れたユーザーから見たら新しい70点は70点未満に映るだろう。

以前大流行したフラットデザインが本当にユーザーを満足させたかマテリアルデザインはどうか?

ファッション世界でも定期的に○○年代リバイバルなどが起こるように、デザインなんてものは「飽きたから変える」とか「目新しいかどうか」といった程度の存在で、新しい流行本質的に良いものかどうかなんて実際は殆ど関係ないのだ。新しいビジュアル本質的メリットを持っているならリバイバルなんて起こるわけがない。

だが自分達の仕事を増やしたいデザイナー達は「このスタイルはもう古い、流行じゃない」みたいな空気を出して流行に乗らないことへの罪悪感を広め、結果ユーザーにはどうでもいいデザイン変更が実施されるのだ。

なので無意味デザイン更新をしてユーザーの機嫌を損ねたくなかったら、デザイナーは社内で飼わず外注して実装が終わったら放逐したほうがいい。

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