先日、以前より治療を行っている奥歯の神経をとることになった。
以前通っていた歯科での処置があまり良くなかったらしく、その影響で歯の痛みがずっととれなかったからだ。
現在通っている歯科は、まだ数回しか通っていないが、説明も作業も丁寧で、おまけに従業員も院内も清潔感があり、不満なんてひとつもなかった。
その日は神経をとるとのことで、麻酔をし、処置をした。痛かった。ものすごく痛かった。麻酔しても痛いんだなと思った。
しかし、神経を触っているわけだから、まあ、こんなもんだろうという感じ。耐えられなくはないかな。
いつも通り次の予約を取って、病院をでた。
1週間後、予約通り受診した。
前回神経をとったから、今回は神経の根元辺りの処置をすると言われた。と思う。正直この辺りの記憶が曖昧だ。処置を始める直前に先生は言った。
「今から触るところは痛いですよー。」
処置が始まった。麻酔はしなかった。疑問はあった。神経をさわるのに麻酔しないのかな?前回は麻酔をしたけど?あれ?なんでだろう。2回目だからかな。
みたいなことを考えてると、キンッとした、突き刺すような痛み。
痛い。え、痛い。いま何がおこった???え?なに。なんの痛み?
と、軽いパニックになった。
そして先生は言う。
「痛いですよー。ごめんなさいねー。」
あ、これ痛いのが普通なのかなと思った。先生は痛いってことをわかっていたから。痛いなんて言うのも恥ずかしいし。まだ耐えられる。大丈夫。どうせ痛いのとか最初だけでしょ。
処置するたびに痛みが強くなっていく。おかしい。絶対これはおかしい。もう言おう。と思ったときには遅くて。身体に力が入って、硬直して、手があげられない。喉が動かない。
全身に心臓の音が響いて、血が巡ってるのを感じた。
それでも処置は続く。
ドンッと衝撃が走った。動かなかった身体が跳ねた。目の前が一瞬真っ白になった。経験したことのない痛みだった。もはやそれが痛みだったのかもわからない。とにかくパニックで。涙が自然にあふれた。
それをみた先生は、
「ハッ。」
鼻で笑ってた。
これは自分の勘違いかもしれない。思い込みかもしれない。でもそんな風にしか考えられなかった。
処置が終わった後、口が閉じられなかった。うがいができない。そもそもコップが持てない。立てない。
何が起こったのか、何してたのか、よくわからなくて。覚えてないというか、思い出せないというか。先生の話は頭に入ってこなかった。覚えてるのは、「今日は麻酔をしなかったから痛かったでしょー。」と言われたことだけだ。
お会計をして、いつも通り次の予約を入れた。病院を出た瞬間に、処方された痛み止めを飲んだ。身体中の力が抜けて、立てなくなった。わけがわからないけど、泣いて泣いて最後には笑えた。友達に電話をかけた。ろくに喋れもしないのに、ただただ痛いと伝えた。友達の声を聞くとホッとした。バカみたいだけど、生きてるって思った。
その後、少し気持ちが落ち着いてから、病院に電話した。先生は処置にミスがあったことを認めた。
他の歯科でいまも処置をしているが、処置が始まると恐怖で泣いてしまう。身体があの時のように硬直してしまう。
うんち
その医者どこかへ通報したほうがいいよ どこがいいのかわかんないけど 麻酔しないで神経触るってどんな医療でも考えられない