2018-04-19

RPGはいかに構成すべきか

RPGの特徴といえば、まずは長大プレイ体験であり、しかもそれが段階を踏んでいるということにある。

すなわち、シューティングパズルスポーツ格ゲーなどは、

短い時間で何度も同じことを繰り返して練度の向上を楽しむものであるが、

RPG(や、ある種のシミュレーションアドベンチャーなど)は進行に応じてプレイ内容が変化していくのを楽しむものである

序盤、プレイヤーが最も楽しみにするのはフィールドキャラクターである

たことのない土地冒険し、知らない街に辿り着き、

そこで新たなイベントをこなし、自分操作するキャラのことを知っていく。

特に近年は美麗な3Dグラフィックにより広大なフィールドが描かれることが多く、

フィールドの美しさは以前よりも重要視されていると言えよう。

ただし、開発に費やされるリソース無限ではない以上、

フィールドも結局はパターンに沿って作られていて、

序盤を過ぎれば新鮮味を失ってしまうことが多い。

またパーティ加入時期が遅いキャラはそれだけで興醒めである

中盤、プレイヤーが最も楽しみにするのはシステムである

世界観を把握し、キャラ設定を把握したあとは、ゲームとして用意されたシステムをしゃぶりつくす時間である

レベルアップ、新たなスキル習得、新しい装備、戦闘システム理解を深めて使いこなしていく。

ここが楽しくないと中盤でダレる。

スキルが少なすぎる。スキルを覚えてもプレイ体験に代わり映えがない。

武器が変わっても影響が薄い。キャラ性能が似たり寄ったり。

そんなようだと最初から最後まで同じことを繰り返すゲームになる。

そうなると大抵のRPGシューティングパズルほど奥深くはないのですぐに飽きてしまう。

終盤、プレイヤーが最も楽しみにするのはストーリーである

全ての街を巡り、十分にレベルアップし、システムを使いこなしたあとに残るは、ストーリーの結末だけだ。

結末を見るためだけに、飽き気味のフィールドを駆け抜け、新鮮味のない戦闘を繰り返すのだ。

故にラスボスはさくっと倒せるほうが良い。

延々と続くラストダンジョン、何度も全滅するラストバトル、

そういうものは「既に飽きた」ことを強制しているわけで、非常にダルい

とは言ってもラスボスが一撃で死んでは沽券にかかわる。

しろラスボスストーリー上の演出の一部なのだと考えた方が良い。

ラスボスの格を落とすことなく、それでいてすっきり気持ちよく倒せる演出を考えてほしい。

  • ドラクエ11はその辺かなり考えられてるっぽかったが (中盤仲間が分散してやれる事が減る辺りは、ストーリーが一番盛り上がるようにしてダレないようにしている) それはそれで「ボ...

  • 頭悪いやつが考えた最強のゲームって感じ

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