特に方向音痴というわけではないからドコかに行くときでもスマホなど携帯は持たずに出かけることがほとんどだ
普段から決まった道を通るわけでもなく気分や信号の状態次第であっちいってみたりこっちいってみたり
今日も帰り道の途中である飲食店に行きたくなったから近道しようといつも通らない道を通ってみた
普段は北→東と進んで北東の方向に行く
今日はすでに東方向を向いていたからそのまま東→北と行こうとした
店があるのは南北の広めの通りでそこに行くまでには広めの南北の通りはなかったはずだ
だから広めの道との交差点で左に曲がろうと東方向に進んでいたんだけど、見当たらない
さすがに行き過ぎてる気がするがもう少し行ってみると前方で道が右に向かって曲がっている
この東西の道に来るまでに南北の広めの通りは思っていたより狭くなっていたようだ
この程度はよくあることだ
目的地への方向だけわかっていれば多少間違ってもたどり着ける
とりあえずは左にまがり北に向かった
もし川まで来てしまって見覚えがないなら西方向にいけばいいだろう
そう思いながら道沿いに進む
道は真っ直ぐじゃなく微妙に右に傾いたり左に傾いたりだった
移動距離は思いの外長い
感覚的にそろそろ川があってもおかしくないようだが、ビルが続いている
暫く進むとミニストップが見えた
あれ?家の近く飲みにストップに似ているような気がする
いやしかし、ミニストップが入っているビルはこんな見た目だったか
普段見ているミニストップだとすれば今は東から西に向かっているということになる
西から東や北から南、南から東はあるがこの通りを東から西に通ったことはほとんどない
特に今のような夜は初めてかもしれない
だが、あのミニストップなら先ほどみたいファミマも心当たりがある
通り過ぎただけでは見慣れない風景なのではっきり見たことがあると言えなかったのも納得だ
もしミニストップとファミマが知っているものなら、この先にはローソンがあるはずだ
だが東から西に進んでいるというのは信じられない
都会には似たような風景が多い、それに夜で細かい違いがわからないもう少し進んで確認しよう
ローソンが見えた
ここまでくればわかる自宅近くだ
もう少しいけば駅も見えてくるだろう
だが知らないと思っていて気づくと知った道だったという体験
北に向かっていたはずだったがいつのまにか道が徐々に曲がって西を向いていたようだ
昼間なら太陽の方向などから方角がずれたことは比較的気づける方だが夜だったので全然気づけなかった
目的地は右後ろ方向と逆方向を向いて遠回りになったが、久々に楽しめた
どう行けばわかっていて、そのとおりにつけるでは何の楽しみもない
予想外なところにたどり着いて、あっ今ここなのか、と気づけたときの驚き