2017-10-04

ギャグとして収束される腐女子と「おそ松さん」のこれから

もともとギャグでやっていたもの

腐女子ブロマンス的な価値観で歪められて認知されたんだ。

終盤は当初のコンセプトとはかなり違う様相になっていたはずだ。

もっと制作側がそれにのっかっていったからああい作品になったわけだし、

からこそあれだけの人気コンテンツになれた。

おそ松さん一期そのものコミカルでポップな絵柄にとってつけたような少々のエグさを加えただけの歪で荒唐無稽ギャグアニメであったが、

無意味さゆえに鑑賞者がそれぞれキャラクターや彼らの関係性を補完・拡張していくことが容易かった。

そのため「おそ松さん」は腐女子コミュニティ形成するためのプラットホームのような物になっていったような気がする。

このことがあそこまで人気を獲得した要因だと思う。

しかし一期放送終了から1年以上が経った今では、

腐女子文化に馴染みすぎた「おそ松さん」はもはや頭空っぽギャグ作品とは世間から見なされていない。

困ったことに「おそ松さん」が人気を獲得し続けるには

ギャグアニメブロマンスに再構築するという腐女子仲介したプロセス必要なわけで、

おそ松さん」そのものブロマンスと見なされてはいけないんだよな。

からおそ松さん」二期を始めるにあたって揺り戻し、つまり2年前のムーブメントリセットする必要があると製作陣は考えたのだろう。

腐女子存在作品内に引きずり込めば、ブロマンスと化した作品の現状そのものメタギャグに変えることができると。

これでは今まで築き上げられてきた「おそ松さんブランド転覆させてしまいかねないが、

ギャグ次元に取り込まれ腐女子がそれでもなお作品ブロマンス化しようとするとき、誰も想像だにしないビッグバンが起こるのではないかとぼくは密かに期待している。

まり腐女子を腐したあの描写は「おそ松さん」二期1話作品世界におけるハルマゲドンであることを示す重要描写なんだ。

anond:20171004044138

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