氷河期入社A:「顧客担当からも頼りになると言われました。勉強もして資格も取りました」
人事担当者C:「そうですか。頑張りましたね。しかし、残念! アナタはしょせん専門学校卒ですね」
人事担当者C:「いまの時代、大学卒業もしていないなんてありえないのですよ。アナタの処遇をアップ
させると、アナタの同期の大卒者の士気に影響します。ただ、確かにアタナの現場からの評価はかなり高い
ですので、会社としては貴重な戦力として期待しています。今後もぜひともがんばってください」
……
現場管理職B:「おい! あんた、ウチのAに何を言った? 学歴を理由に処遇は上げられないなどと言った
人事担当者C:「事実を言ったまでです。ウチの会社に入るには本来、最低限MARCHクラスの学歴が必須
のはずなのです。それなのに、過去の採用担当は何を考えたのか知りませんが、専門卒などを採用してしまっ
た」
現場管理職B:「…あんたなぁ。新人ならまだしも、入社して10年を超える中核メンバーだぞ。現場での
人事担当者C:「現場での実績なんて、我々人事部からは見えませんし、客観的な評価もできません。客観的
評価ができない時点で意味が無いのです。我々にもこれまでの人事データを持っています。全体的な傾向から
も、学歴が基礎能力と比例している事は確かなのです。会社は長い目で人事評価をしているのです」
現場管理職B:「長い目もけっこうだが、ウチの人事評価制度は成果型に変更されたはずだが?」
人事担当者C:「あなた方、現場管理職の皆さんは、たいていご自分の部下を過剰に評価する傾向にあるので
す。全社的な視点で成果点のバランスを保つことも我々人事部の役目です」
……
人事担当者C:(本当にめんどくさい。何が現場だ! しょせんは底辺仕事をやっている連中ではないか。
Fラン大卒以下の専門卒なんかが、うちのような一流企業に正社員としていること自体がおかしいんだ。
……
(数ヶ月後、初夏)
新入社員D :「この度、xx部xxグループに配属されましたDと申します! まだ仕事の事は右も左も
わかりませんが、よろしくお願い致します!」
氷河期入社A:「……右も左もわからない? 君は大卒なんだろ? 大卒様ははじめから非大卒よりも仕事
なんてできて当たり前なんじゃないのかい?」
なおうちの会社では 「人事部に配属されている時点でお察し」 やっぱり人事部って無能だよね。