2017-08-15

https://anond.hatelabo.jp/20170815183232

ミイにはいたずら好きの子供っていうのとハードボイルドっていう二つの描かれ方がある。

いたずら好きのミイは世間常識にお構いなく自分の好きに振る舞うという自由さがある。この場合いたずら好きというのは周りの評価であって、ミイ自身は周りを困らせる目的でやるというよりも、自分の好きにやる結果周りが困ってもおかまいなしであるという場合が多い。ミイは何十人といる姉妹のなかで一番小さいながら最もパワフルという設定が与えられていて、振る舞いとしては子どものものである

ハードボイルドのミイは周りに流されず冷めた目線で周りを見ている賢さがある。夢みたいな話に踊らされるムーミン一家バカにしたりする。これはキャラクター的にはスナフキンと同じ立ち位置で、それゆえかスナフキンとミイはお互いがお互いにけなされるようなことはないし、このポジションスナフキンとミイのどちらもがいるエピソードは少ない。ただスナフキンは物静かに皮肉を言って静観するタイプである一方、ミイは攻撃的で棘がある言葉を吐きながらそばにいるタイプとして描かれるという違いがある。

ミイは物怖じせずバカな人にバカというので口が悪い、しか性格が悪いわけではない。ムーミンを困らせている奴に立ち向かってこらしめるエピソードもある。

もしミイが単に口が悪く性格が悪い存在として描かれているように見えるなら、それは広告の描き方がお粗末なだけだと思う。

いまミイのCMで使われているCV.佐久間レイのミイは俗に平成ムーミンと呼ばれるアニメシリーズのものベースになっているが、子ども向けにチューンナップされていて原作とは少々異なっているものの、あのアニメシリーズにおけるミイはムーミン一家と暮らすムーミンたちの友だちの一人という扱いであって、より穏やかなキャラクターとしての印象がある。

もちろん広告でのミイの使われ方は実際あまり好ましくないのは確か。というか最近ムーミンを使った広告で好ましいと思えるものほとんどない…。そのなかでも特にミイ関連は顕著かもしれない。気の強そうなしかめっ面の小さな女の子っていう、キャラクター業界女性人気と関係やすい要素が詰まったキャラクターから乱用されているだけで、トーベの描いた人格が愛されているわけではないという空気を感じる。

記事への反応 -
  • ムーミンに出てくるミィって、やたらいろんな広告やらCMやらに起用されてる印象があるんだけど、あれってどこに需要があって何に期待されて起用されてるのかが全然分からない。 ...

    • ミイにはいたずら好きの子供っていうのとハードボイルドっていう二つの描かれ方がある。 いたずら好きのミイは世間の常識にお構いなく自分の好きに振る舞うという自由さがある。こ...

    • あの能天気夢見がちキャラしかいない中で 現実を見ているところ

      • 単に性格が悪いのを「現実」とか思っちゃうの、早く卒業しようなw まあお前個人にとってはそれが今のところ「現実」なんだろうが、現実の世界はもっと広いぞw

    • ミィの魅力は命知らずなとこかな 海水浴に行ったら絶対に遊泳禁止ゾーンまで泳いでいく そしてたっぷり楽しんだあときっちり危ない目にあって、そのスリルも楽しんだうえで生還する...

    • 自分もまったくわからないんだけど、意地悪ネガティブキャラって一定の需要あるんだよな。 アニメとかでもやたらツンケンしたヒロインが人気になったりするし。 たぶん、脳内で「実...

    • バラエティ番組でマツコ・デラックスや有吉弘行が人気なのと同じ匂いがする

    • ミィってずっとちいさいおばあさんだとおもってるんだけど実際どうなんだろう こどもなの?

    • スナフキンの姉設定が美味しいのもあるかと 作中屈指のイケメンのロリお姉さんやで

    • 昭和44年からの放送を、昭和46年ルパン三世第1シリーズが放送開始されるまでは、毎週視聴していました。 ほのぼのとしたキャラクターとストーリー、家族向きのアニメでとても...

    • ミイ好きとしては、原作よりも「楽しいムーミン一家」で重宝されてたイメージ。 一歩間違えれば悪役スティンキーと変わらないが、我がままでやんちゃ、ヒロイン役を奪われたやさぐ...

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