「男なんだから泣くな」って言葉からどんなことが連想されるか。
勝負に負けて悔し泣きしてる息子にお父さんが呼びかけてる、みたいなシチュエーションを思い浮かべたりすると思うんだけどさ。
「悔しさをバネにして今の感情を次の行動のエネルギーにしてみようぜ」とか
「それは男が誰しも通る道なんだぜ」とかそういう”粋な世界での美徳”みたいなのを表現してると思うんだよね。
でも言葉尻だけ捉えると男性相手にだけしか使えないようにみえるけど、
ニュアンスとしては女性に対しても使えるシチュエーション増えてきてるんじゃないかと思って投稿してみた。
この前うちの会社であった話を以下に。
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この前後輩の女性(Aさん)に「ちょっと増田さんいいすか」って相談された時の話なんだけど。
どうやら社内の新商品コンペみたいなのに参加したけど負けたのが悔しかったみたいで、
添削をしてほしいとのことだったんだよね。
調査も深掘りしてたし、資料もわかりやすい上に、社内の(政治的な)状況とかも加味した上で
でも、Aさんは最終ジャッジで別の後輩のB君に負けたらしい。
Aさんの提案した事業は普段自分がやってる事業とは別のお題で提出、
資料はB君の方が見劣りしてた、っていう点もAさん的には堪えたみたいで。
途中から半べそかきながら泣くのを我慢しつつ相談してくれたんだよ。
で、そこで僕はまぁ普通に相談に乗りつつ、初回でうまくいかないことの方が多いから諦めずに頑張ればいい。
応援してるからいつでも相談していいよー的なアドバイスをしてたんだけど、
ふと、このシチュエーションに一番いい言葉って「男なんだから泣くなよ」かもしれないなぁと思ったんだよね。
それまで男女どちらかだけがやっていた事も両方ができるようになってきた時代。
それに伴って呼称とかもジェンダー色が強いものはどんどん改称されていってるけど、
「男なんだから泣くなよ」に込められてるカッコイイメッセージ性みたいなものって残せないのかなぁ。
ってふと思った。