誰にも言えない悩みがある。
臭いといっても男臭いわけではなく、柔軟剤や洗剤やそれらが混ざり合いすぎて部屋に入った瞬間「もわっ」とくるにおい。
それを感じるようになってから、自分の家も見直すようになった。
多分私もにおってはいるんだと思う。
無臭の自信は全くない。
むしろきょうだいにお前の部屋くさいよ!と言われたことすらある。
たしかに、私の兄の部屋は、潔癖症ぎみなこともあって空気がクリーンである。(しかし男臭はする)
最近部屋にヴィレヴァンで買えるお香を置いている。今は一番人気らしい、チャンダンという香り(古着屋のにおい)
部屋を片付けていて、久しぶりにスティックを出してみたら、それだけで気分がとても和らいだ。お湯沸かしてお茶でも飲もうという気になった。
きれいな部屋といい香りというのは本当に精神衛生上良い効果をもたらすのだとわかった。
話がめちゃくちゃ逸れたが、部屋から出たごみをまとめている時に、私は自分が好きだった先生のことを思い出した。ファブリーズや歯磨き粉の上についているラベルを一心不乱に剥がしているときに、先生が「こういうの絶対気になる(から購入後すかさず剥がす)」タイプであると言っていたのを思い出したのである。
先生は白いリネンのシャツやネイビーのスエットやたまにビビッドなカラーのニットを着て教鞭をとられる髭が顎に少し生えた非常にクリーンな男性である(メディアのインタビューでよく目にするデザイナーやIT系クリエイターを想像していただけると近い)
先生は私だけではなく、女子生徒にまんべんなくモテるが、その理由は非常にクリーンなことにあると思う。
女子生徒からしたら30代〜50代のおじさんの先生は大体良い印象は抱かない(申し訳ない)が、
そのなかで髪も肌も靴も香りも(多分うっすらと香水をつけている)(髭はあるけど、服もスウェットだけど)気をつけていて清潔感に隙がない先生がいたらそれは皆良い〜〜!!と感じるのである。
20代でも、髪肌爪服靴鞄香りすべてに気をつかえている人はそういないと思う。
私も生粋の面倒くさがりなので(むしろどこなら気を使えていると自信をもって言えない)化粧よりも新品の服よりも自分が持っているパーツをきれいにすることから始めたいと思う。