以下に書いてあることは半分くらい適当。
わたしは若手俳優が好きだ。オタクというほどではないと思うので、好きという言葉を使うことにする。
若手俳優とは言っても山崎賢人や福士蒼汰のようにテレビをメインとした映像俳優ではなく、舞台俳優のことを指している。彼らの多くはテレビには出演せず、アニメや漫画が原作の舞台など興味のない人の目には触れないところで仕事をしている。
昨今の女オタク界隈で「2.5次元系」というのは一つの島を作っていると思う。私がその島に飛び込んだのは、友人に誘われて行った「ミュージカルテニスの王子様」からだった。
初めて観て感動した!と言った私に、友人は「気になる俳優さんはいた?」と聞いた。その公演には好きなキャラクターも登場していたけど、俳優が好きかと言われたら違う気がする。好きなキャラクターではないけど魅力的に感じたキャラクターはいた。でもそれも、「俳優さんが好き」なのかはわたしには分からなかった。結局、特にいないと答えるしかなかった。
テニミュを観て以来、すっかり二次元のオタクを辞めてしまった。身が入らないのだ。画面の向こうで笑うキャラクターより、何一つ隔てずに見る生のイケメンに安直にハマってしまった。現金なオタクだなぁと自分でも思う。
「生で見るイケメン」にハマってからは、テニミュ以外の舞台も観に行くようになった。2.5次元系ではないものやストレートプレイのものも観に行って、そのたびに感動してやたら長文のツイートをポコポコ投げた。
ツイートが舞台関連のことだらけになると、自然と俳優好きと繋がるようになった。彼女たちのツイッターは「○○推し」と明記してあって、好きな俳優の舞台を中心に観劇し、好きな俳優のSNSを欠かさずチェックして、好きな俳優を中心に生きていた。
それを見ると自分にモヤモヤした。好きな俳優が特にいない。嫌いな俳優を除けば大体好きだ。
イケメンが好きなだけなら俳優じゃなくていいのかもしれないと思って、アイドルの現場にも少し入ってみた。それも楽しくはあるけど舞台の方が好きで、結局すぐ俳優に戻ってきてしまった。
さきのテニミュを勧めてくれた友人とは別に、舞台オタクの子が知り合いにいる。その子の観ている舞台は大体私が観ている舞台よりチケットが高くて、ハイクオリティで、キャパの大きなところでやるものばかりだ。
それを見ていると、わたしは別に「舞台オタク」でもないなと感じてしまう。
いつも1人で観に行くのも寂しいし、周りに俳優や舞台が好きな人は少ないから友達が欲しいなと思う。そのたびにぶち当たるのが「推しの壁」だった。みんな誰かを推している。よく「DDの方はフォローしません」というのを見てドキドキする。誰でも好きなことは、この界隈においてはマイナスイメージだった。
いわゆる「一途」な人たちが羨ましくなった。一途すぎて鬱になったりしてるオタクも一定数いるけど、彼女たちの視界では推しだけがキラキラ輝いて見えたりするんだろうか。交通費で年間数十万飛んでも会いたいと思えるような推し。他の俳優が目に入らなくなるくらいカッコイイ推し。いろんな舞台を観続けたらいつかわたしも会えるんだろうか。
DDとは。 博愛主義なのか、単なる無節操、誰でもOKなのか…誰でも大好き、DD 「DD」(ディーディー) とは、「誰でも大好き」=「Daredemo Daisuki」 の略語で、特定アイドル...
彼女が豊永利行と大河元気が好きでRejet作品を見させられたり、舞台イベントに同行させられたりしてるんだけど、本当にイケメンがやってるんだなぁと思った。 アクションもできちゃ...