もうずっと前から同じことが言われている。
日本人は英語の読み書きはできても話すのが苦手、これからの英語教育はコミュニケーションを重視すべき云々。
しかし思う。言うのは簡単だが、現実にはなかなか難しいのではないか。
教育には選別という役割があり、彼らはそれをあまりにも軽視しすぎている。
今の日本人が暮らしに必須でもない英語を学ぶのは、やらなければまともな大学に入るのが難しいからだ。
読み書き偏重に見えるのは、とりあえず単語と文法と読解をやればセンターで180点が取れるからだ。
英検の2次試験ではコミュニケーションが必要になるが、合格率を見てわかる通りザルである。
よほどヘタこかなければ落ちない。
TOEICのスコアにしたって、単に大学の名前があてにならなくなったから、
代わりに足切り基準に使われているだけで、英語力そのものは割とどうでもいい。
もし、今後はスピーキング能力を求めるというのであれば、それに対して飴を与えなければならない。
さもなくば、授業時間を割いたところで、内職に費やされるだけだ。
だが、そうしたところで問題が発生する。それで得するのはボンボンだけだ。
いきなりだが、安倍とか正直アホだと思う。英語のスピーチなんか聴くに堪えない。
しかしあんなアホでも字はうまいのだ。きっと高い金払って習ったのだろう。
あいつの英語がヘタクソなのは、おそらく単に、字を書くほどには必死こいて習わなかっただけだ。
当時のボンボンにとって、英会話スキルが必須ではなかったからに過ぎない。
だから彼らが本気になってかかれば大きな差がつく。
留学だの、経験豊富なネイティブスピーカーを家庭教師に雇うだの、平気でやるだろう。
今は読み書き中心だから、ギリギリのところで勝負になっているのだ。それを忘れてはならない。
それから、コミュニケーションを必須にしようにも、現実的に厳しいという問題もある。
まして、私大でスピーキング重視の入試をやるのは不可能だ。受験者が多すぎる。
彼らは入試で儲けてるのだから、これ以上余計なコストもかけたくないだろう。
まだまだ問題はあるだろうが、そもそも日本人はコミュニケーション以前に、まず読み書きすら十分ではない。
もっと詰め込んじゃって構わないと思うよ?
小学校の英語教科化とか、中学校の英語を英語オンリー化とか決定事項じゃなかったっけ? センター試験も廃止決まってたよね。んでその後の試験制度は英語は会話能力重視するとか何...