2015-08-27

ツイッターにおいて、望まれないリプライ的外れリプライは総じて「クソリプ」と呼ばれる。

ツイッターを含むネット界隈ではすでに人口膾炙し、よく知られている言葉である

なにぶん「クソ」という上品とは言い難い単語が使われているため、ネット以外の場所では使うにはばかられる。

そこでこれを「リプライハラスメント」・「リプハラ」と改称してはどうだろうか。

名称を変えることで得られるメリットは大きい。

たとえば、学問として扱いやすくなる。

たとえ内容が同じでも「クソリプについて研究をする」というより「リプハラ問題について研究する」とした方が

予算がおりやすいということは理解いただけるだろう。

そうした研究の成果によっては、あなたがリプハラを受けなくなる日が来るかもしれない。

また、マスコミにも取り上げられやすくなる。

いまだ多くの人々にとって、マスコミは大きな情報源であり、信頼をされている。

リプハラというものがあり、それはこのようなものであるという周知がなされる意味は大きい。

自分の身を振り返ることのできる人々は、リプライボタンを押す前に一瞬考えるだろう。

「これはリプハラにならないか?」

この一瞬の自省が多くのリプハラを減らす。

ほとんどのリプハラは目にしたツイートに対し、反射的につぶやいているものからだ。

もちろん、それでもリプハラをする者もいるだろうが、その総量は確実に減る。

セクハラ」という言葉が知られるようになって、「セクハラ」は減っていっているのだから

あなたもリプハラをしているかもしれない!」と恐怖を煽る特集雑誌に載るだろう。

「リプハラをする人間の脳はこうなっている!」と解説する新書が出るだろう。

池上彰に2時間特番解説させるかもしれない。

伊集院光ラジオでくさすかもしれない。

リプハラ研究者マスコミに呼ばれるだろう。

お昼のワイドショウのコメンテーターになるだろう。

バラエティーにも出演し、新たなセレブアイコンになるだろう。

企業向けのリプハラ防止講座が開かれるだろう。

人気講師マスコミに呼ばれ、新たなセレブアイコンになるだろう。

リプハラ訴訟が起こるだろう。

リプハラ専門弁護士が生まれマスコミに呼ばれ、新たなセレブアイコンになるだろう。

国会問題になり、各種の規制と推進法と、外郭団体が作られるだろう。

リプハラ利権が生まれ、この世に新たな飯の種が生まれるのだ。

あなたも私も、小金を手にできるかもしれない。

そしてもちろん、リプハラを肴に、はてな愚痴ることも、ネタにすることもできるだろう。

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