2015-07-06

生きる意味

なぜ自分は生まれてきたのか?

なんの為に生きているのか?

高校生の時、一時期そんな事ばかり考えていた。

なぜそんな事を考えたのか。

それは高校生の時に「これをやりたい!」

という初めての夢が出来たからだ。

しかし、親に相談したら猛烈に反対された。

まぁ当然だ。

その夢は誰だって反対するような夢だったからだ。

高校ではイジメられていた。

心が弱かったんだと思う。

でも自分がそんな弱い人間だと思われたくなくて、

いつもヘラヘラしてた。

せっかく芽生えた夢も、親に反対されただけで簡単に諦めてしまう。

自分はなんて弱い人間なんだろう。

このまま生きていてもきっと平凡な人生で終わるんだろう。

先が見えたような気がしていた。

「もう生きている意味ないな」

いずれは誰もが死ぬんだ。

このまま生きていても辛いことばかりだ。

だったら今死んだほうが幸せなんじゃないか?

そんな事ばかり考えていた。

どう死ぬのが一番いいか?

いろいろ考えていた。

頭のなかでずっとビルから飛び降りるイメトレをしていた。

イメトレでも怖かった。

なかなか飛び降り勇気がでなかった。

でもある日、フッともういいやと思った。

飛び降りる決心というか、そんな強い意気込みではなく、

何かが吹っ切れたように軽く考えられるようになった。

いつでもいける。

そう思えた時に、まだ自分童貞だった事に気づいた。

一度でいいからしてみたかった。

どうせならしてから死のう。

どうせ死ぬのだからレイプでもすればいい。

いや、でもそれでは親に迷惑がかかる。

んー

そんな事を考えているうちに、死ぬ前にやりたい事って他にあるかな

と考えるようになった。

「あのゲームがまだ発売されてないな・・・

「あれ食べてからにしよう・・・

イジメた奴に仕返ししてやりたい・・・

そんな事を考えているうちにふと気がついた。

「あっ、おれやりたい事あったじゃないか」

「親に反対されたけど、どうせ死ぬんだ、家出してでもやってみればいいじゃないか!」

高校だって嫌ならやめればいい!」

そう思った時、何かが自分の中で弾けた気がする。

目の前がキラキラ輝いてみえた。

本当に輝いていた。

いや、きっと特に輝いてはいなんだろうけど、

僕の記憶の中では、目の前にキラキラした星のような物が飛んでいた風景がいまでもハッキリ残っている。

「なんだ自由じゃないか」

たぶん僕は一度死んで生まれ変わったんだと思う。

それから毎日が楽しくてしょうがなかった。

何にでも挑戦できる。

生きているって素晴らしい!

親は一年間掛けて説得した。

親父は最後まで反対していたけど、母親は応援してくれた。

高校では相変わらずイジメる奴はいたけど、数は減っていった。

イジメられそうになっても上手くかわせるようになっていた。

自分でも信じられないくらい積極的になっていった。

怖いものは何もなかった。

恥をかいても、失敗しても、その時は死ねばいい。

そう思って果敢に夢に挑戦した。

それまではただ何かに乗っかって動いている感覚だった。

でも今は自分が何かを動かしている。

そんな感覚だった。

残念ながら夢は途中で諦めてしまった。

でも後悔はしていない。

やるだけの事はやったし、あそこが限界だったと今でも思う。

何よりも自由に生きる事の楽しさを知ったのだ。

夢を諦めた時は流石に心にぽっかり穴が開いた状態で、暫くは塞ぎこんだ。

でも死にたいとは思わなかった。

逆に「もう一度何かやりたい事が出来たら、僕は絶対成功するだろう」と思った。


そして今、僕は独立して仕事を始めた。

はっきり言って全くダメだ。

このまま行ったらあと3ヶ月で資金マイナスになっていく計算だ。

でも不思議とワクワクしている。

暫く忘れていた「どうせいつか死ぬ」という感覚を思い出してきたからだ。

死ぬ覚悟が出来ると不思議と生きる気力が湧いてくる。


「生きる意味ってなんだろう?」

僕の答えは「意味なんて無い」だ。

意味が無いから、生きて意味あるものにする。

まだ何も成し得てないけど大丈夫

まだまだこれからだ。

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