なんの為に生きているのか?
高校生の時、一時期そんな事ばかり考えていた。
なぜそんな事を考えたのか。
それは高校生の時に「これをやりたい!」
という初めての夢が出来たからだ。
まぁ当然だ。
心が弱かったんだと思う。
せっかく芽生えた夢も、親に反対されただけで簡単に諦めてしまう。
このまま生きていてもきっと平凡な人生で終わるんだろう。
先が見えたような気がしていた。
「もう生きている意味ないな」
いずれは誰もが死ぬんだ。
このまま生きていても辛いことばかりだ。
だったら今死んだほうが幸せなんじゃないか?
そんな事ばかり考えていた。
どう死ぬのが一番いいか?
いろいろ考えていた。
イメトレでも怖かった。
でもある日、フッともういいやと思った。
飛び降りる決心というか、そんな強い意気込みではなく、
何かが吹っ切れたように軽く考えられるようになった。
いつでもいける。
どうせならしてから死のう。
いや、でもそれでは親に迷惑がかかる。
んー
そんな事を考えているうちに、死ぬ前にやりたい事って他にあるかな?
と考えるようになった。
そんな事を考えているうちにふと気がついた。
「あっ、おれやりたい事あったじゃないか」
「親に反対されたけど、どうせ死ぬんだ、家出してでもやってみればいいじゃないか!」
そう思った時、何かが自分の中で弾けた気がする。
本当に輝いていた。
僕の記憶の中では、目の前にキラキラした星のような物が飛んでいた風景がいまでもハッキリ残っている。
「なんだ自由じゃないか」
たぶん僕は一度死んで生まれ変わったんだと思う。
何にでも挑戦できる。
生きているって素晴らしい!
親は一年間掛けて説得した。
イジメられそうになっても上手くかわせるようになっていた。
怖いものは何もなかった。
そう思って果敢に夢に挑戦した。
それまではただ何かに乗っかって動いている感覚だった。
でも今は自分が何かを動かしている。
そんな感覚だった。
残念ながら夢は途中で諦めてしまった。
でも後悔はしていない。
やるだけの事はやったし、あそこが限界だったと今でも思う。
何よりも自由に生きる事の楽しさを知ったのだ。
夢を諦めた時は流石に心にぽっかり穴が開いた状態で、暫くは塞ぎこんだ。
でも死にたいとは思わなかった。
逆に「もう一度何かやりたい事が出来たら、僕は絶対に成功するだろう」と思った。
はっきり言って全くダメだ。
このまま行ったらあと3ヶ月で資金はマイナスになっていく計算だ。
暫く忘れていた「どうせいつか死ぬ」という感覚を思い出してきたからだ。
「生きる意味ってなんだろう?」
僕の答えは「意味なんて無い」だ。
まだ何も成し得てないけど大丈夫。
まだまだこれからだ。